「おきりこみ」は翌朝の汁がしみ込んでドロドロになった煮返しが旨い、と聞いていたが、ううむ、たしかに旨い。ほとんどクリームシチューだ。囲炉裏4日目。煙は慣れているけど、灰の飛びがこれほどとは思わなかった。マメに掃除が必要だ。しかし、囲炉裏は薪を超ローコストに使う最も優れた方法であるとの確信を持った。

囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
「おきりこみ」は翌朝の汁がしみ込んでドロドロになった煮返しが旨い、と聞いていたが、ううむ、たしかに旨い。ほとんどクリームシチューだ。囲炉裏4日目。煙は慣れているけど、灰の飛びがこれほどとは思わなかった。マメに掃除が必要だ。しかし、囲炉裏は薪を超ローコストに使う最も優れた方法であるとの確信を持った。

しばらく天気が続いたので、畑に出て白インゲンと小豆の収穫。豆のサヤは全部がいちどに茶色くなるわけではなく、まだ緑色のものもある。かといって、全部茶色になるまで待つと、先に枯れたサヤのものが割れて中の豆が落ちてしまう。それで間隔をみて枯れたものから順々に収穫していくのだ。ついでにホウレンソウの間引き。カブ、ネギ、ミニトマトの収穫。
ホウレンソウはよく育っていて味もすばらしい。肥料は木質堆肥と木灰だけだ。鶏糞を施した他の畑を観察すると、株が大きいものの虫喰いがひどい。ネギもまた、化成肥料と鶏糞をやった他の畑では、黒いアブラムシに悩まされてたりしている。アトリエの畑でほとんど無肥料で育てたネギは、太さはないけれども元気で美味しい。ホウレンソウの根の張りが強くて、間引くにも簡単には引き抜けないのだ。

午後から突然「囲炉裏」造りにかかる。アトリエの玄関正面の部屋は土間をおいて大黒柱のある囲炉裏部屋だったものを、前住人はコンパネで塞いでいたのである。それを再び開いて補修して造りなおした。

ライブ、連載原稿とひと息ついたので「今日は一日遊ぶぞ~~」とまたコペンでお出かけ。敬愛する東京在住の建築家Hさんの事務所で、甘楽の住宅設計をやっているとのことで、建築中のそれを見にいってきた。来週は土壁塗りのワークショップが行なわれるそうだ。竹こまいがびっしりと作られている。
写真をとって出発しようとしていると、助手席の窓枠に手をかけて、老婆が突然現れて僕らに話しかけてくる。「おばあちゃん歳いくつ?」「ちょうど100歳だよ」僕らは嬉しくなってエンジンを切り、いろいろ話し込んだ。養蚕の仕事をやっていたこと、井戸で水を汲んでいたこと、ここの道はむかし雨が降るとぬかるんで下駄の歯が食い込んで大変だったこと、いまは道もよくなって湯治場もできて楽になったこと。

「ありがとう、おばあちゃん。また来るよ」
コペンのエンジンを再びかけ直す。おばあちゃんは僕らにリンゴを二つくれた。