宮脇昭氏と供に


今日は埼玉県の鶴ヶ島市で講演。前日からプロジェクターで映す資料を作ったり忙しかった。その仕事が全部終わらず、早朝起きて残りをやろうと思って窓を見ると雪(!) 慌てて早めにアトリエを出る。国道に下りると雨に近いみぞれになって、ほっとする。「つるがしま里山サポートクラブ」の招きで、今回はNPO法人設立記念講演というふれこみで横浜国大名誉教授の宮脇昭氏をトリに、僕はその前座で「人工林の現状とその解決策としての鋸谷式間伐の話を」という依頼だった。場所はこの市民グループを支援しているパイオニア総合研究所の一室で。

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キツツキの気分で


ここのところキツツキのドラミングがよく聞こえる。少なくとも3~4匹、同時に方々から聞こえるのだった。

と、なにやら薪置き場から「カリカリ・・・」というかすかな音が。これは薪に虫喰いが入ってしまったのだ。昨年の1月に伐ったクヌギの薪がとくにひどい。

丸1年乾燥したのだから、今時分は最高の薪として囲炉裏で活躍するはずだった。思えば初夏の頃、カミキリムシがさかんに産卵に来ていた。そして秋あたりから「カリカリ」と音が聞こえるようになり、薪置き場に木の粉が吹いている。皮をはいでみると小さな白いイモムシがぽろぽろと落ちた。

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「類推」と「直感」


昨日の畑仕事は予定よりだいぶ進んだ。今日は午前中だけ手伝う約束だが、それも早く終わった。ここに住む人たちにとって、ジャガイモを植えるということは、畑シーズンの始まりを意味する重要な行事なのだ。

「いやあ、ありがとう。オオウチさんたちのおかげで本当にうまくいった。一人というのは、二人の半分にはなれないね」

などと先生は意味深なことを言うのだった。

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畑手伝いにて


Y先生との約束で今日は先生の畑のジャガイモ植えを手伝う。相方と二人分の日当をいただいたのでしっかり働かねばならない。鶏糞をまいたり、雑草をことごとく排除するというY先生の畑作法は、ごく一般にみられるもので、農薬をまかないだけいいほうかもしれないが、僕らの目指す自然農のやり方とは異なる。それでも、この体験は貴重なものである。

斜面の畑では耕しながら土を上げていかねばならない。これが重労働なのである。それはいいとして、鶏糞をまくときがクサイ。辟易するたまらない臭いだ。そこに植えるときにまた臭いを嗅ぐことになる。自然の空気の中で土をいじり爽快な汗をかくはずが、この臭いの一点ですべてが楽しくなくなる。農業とはそんなものだ、と人は言う。しかし、本当にそうか?

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山梨講演打ち合わせ


東京からK氏来訪。4月に山梨で講演・紙芝居・間伐講習会をやることになり、その打ち合わせを兼ねて。囲炉裏ばたで打ち合わせってのもオツなものだが、今日はまたなんだか煙の抜けが悪い。フツーのお客なら薪を炭に変えるところだ。前日雪になったので心配したのだが、さすがに春だ。K氏は帰り際、アトリエ敷地の雪面から顔を出すフクジュソウを撮影していった。