棗にて


以前から目星をつけておいた高崎のギャラリーで6月に個展&紙芝居ライブをやることになった。来月はすでに3件の紙芝居ライブを依頼されている。8月にも個展が決まっているので忙しいのだが、これはもう縁なのだ。高崎のギャラリー棗(なつめ)は築130年の蔵を改装した日本茶専門の喫茶店である。群馬に引っ越して高崎に遊びに行ったとき、真っ先に目に入ったのが南銀座通りの石畳界隈で、渋い店が並ぶ中にひときわ目立つ建物だった。

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オーナー平野さんの話では、ちょうど黒船がやって来た頃(約150年前)、先祖がここで米屋を始めたそうで、蔵の隣の店は現在きものやさんがテナントとして入っている。蔵はちょうど高崎駅ができて電車が走り始めたときに建てられた(130年前)という。外観から想像つく通り、中はすばらしい材が使われている。床の間のケヤキの杢の出た大きな一枚板、黒柿のかまち、細かい柾目の柱や鴨居。1階は日本茶喫茶になっていて、400円より煎茶、芽茶、荒茶、玉露、抹茶などいろいろ飲める。2回は和室になっているが、ここでも展示ができる。

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8月下旬には藤岡市の道の駅「ららん藤岡」内の「花の交流館」でも個展を予定しているが、それはY先生が売り込んでくれて実現することになった。だから6月の「棗」での個展はスケジュール的にきつくて躊躇していたのだが、昨夜、唐突に直感が下りてきて「やろう!」ということになった。棗では紙芝居『秋川谷のものがたり』をやればいいと思った。ところが夕刻、現地「棗」で打ち合わせしているときに「ここは秋川じゃなくて神流川なんだから、神流川流域の昔語りを新作紙芝居として創って、ここでやればいいじゃん!」と、僕は熱っぽく話っている。

昔の暮らしのいい部分を昇華させ、新たな山暮らしの創造することに、僕らが意欲を燃やしていることを、この個展ライブで表現できるといい。新作紙芝居創作を機会に、昔の暮らしについていろいろ聞き込み調査をやりたい。年寄りたちも、この作品をきっと喜んでくれるだろうし、小学校などでやるにしても、タマリン紙芝居とともに強力なレパートリーになることだろう。もちろん、テーマソンングも新たにつくります♪


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