囲炉裏パン、ヴォレ・シーニュ


ふうふう、イラストマップの仕事が続く。今やってるのは茨城県南の散策マップのようなもので、筑波山、八郷、真壁、かすみがうら市、土浦のあたりをやっている。最後の土浦のラフがしんどい。茨城で生まれ育ちながら土浦はほとんど行ったことがない。行ってみるとなかなか面白い。水戸街道の宿場町の風情が残っている。もともと霞ヶ浦の港町だったんだね。江戸との交易拠点でもあり、古い商家やレンガ蔵が残っているのだ。レンガ蔵の喫茶店もある。今回はそんな建築を描くカットが多いので手間がかかるのだった。

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囲炉裏パン/その3


天気がよく暖かいので、相方と森に入って薪拾いをする。生きた木を伐採したものは乾燥の時間が必用だが、落下した枯れ枝はその手間がいらず、すぐ薪として使える。囲炉裏ではこんな細い枝も役にたつ。太い薪だけでは炎が立たず煙ることがあるが、同時に細かい薪を燃やしておくと炎が安定して具合がよかったりするのである。小1時間で背負子4杯分の小枝を集め、それをいくつかの束にしばって使いやすくまとめておく。このような枯れ枝は(スギの枯れ枝も)、昔は各戸で競い合うように拾ったのだが、いまは誰も使わないので拾いほうだいである。

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囲炉裏パン/その2


木工を本格的に始めるにあたり、いつも刃物を研ぐ必用がある。室内で研げるような場所というか形が必用だ。そこで砥石の台をつくる。廃材の角材と合板で砥石を載せる箱をつくり、そこにビニール袋を敷いて水が入るように作った。良く切れる刃物は仕事を早く正確に安全にする。ここで鉋、ノミ、彫刻刀、切り出しナイフ、竹用刃物、そして包丁などを研ぐつもりだ。

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囲炉裏でパンを焼く


囲炉裏にあたりながら年賀状のデザインなどをやっていると、イタルさんがやってきて「外の水道が壊れちまったんだ。塩ビの接着剤は持ってるかい?」という。凍結で破裂したようだった。アトリエにはいざというときのために塩ビ管はいろいろな径を用意してあり、曲がりや径違いのジョイントなど、様々なヤクモノも揃えてある。それらを組み合わせてなんとか修理できた。「材料代だけでも払わしてくれんかの」とイタルさんは言うが「いつもお世話になっているし、困ったときはお互い様ですから」と断ると、お酒を1本持ってきてくれた。

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