囲炉裏パン、ヴォレ・シーニュ


ふうふう、イラストマップの仕事が続く。今やってるのは茨城県南の散策マップのようなもので、筑波山、八郷、真壁、かすみがうら市、土浦のあたりをやっている。最後の土浦のラフがしんどい。茨城で生まれ育ちながら土浦はほとんど行ったことがない。行ってみるとなかなか面白い。水戸街道の宿場町の風情が残っている。もともと霞ヶ浦の港町だったんだね。江戸との交易拠点でもあり、古い商家やレンガ蔵が残っているのだ。レンガ蔵の喫茶店もある。今回はそんな建築を描くカットが多いので手間がかかるのだった。

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相方がなにやら囲炉裏部屋でごそごそやっていたと思ったら、「きゃ~みてみて!」と焼きたてのパンを持ってくる。いままでで一番でかくていい出来で驚いた。食べてもウマイ! 「げげっ、これ、お金とれるゾ」と僕。前にも紹介した発芽玄米酒の酒粕を天然酵母にして、渋川ファームドゥで買った地粉パン用粉「群馬県産ダブル8号」1.5kgで420円(曽我製粉株式会社)を使って焼いたもの。

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今回の数量は、粉300g、元種(酒粕に砂糖と地粉少々を入れ、蓋をかぶせた瓶に入れ囲炉裏の灰にうずめ、発酵をうながしておく/微熱)100g、水160g、それに塩だけ(砂糖を入れなくても十分甘い)。練ってからしばらく冷蔵庫に寝かせた。焼き方はいつものステンレス3層片手鍋、アルミの蓋の上に熾火を置いて、ダッジオーブン方式というもの。今回は火を全体に弱くして1時間くらいかけてじっくり焼いたもの。その間、相方は囲炉裏の火で遊びながら読書をしていたというわけだ。

囲炉裏は暖房も兼ねているわけで、これは最も薪を食わないパンの焼き方だろうな。すでに新品の石臼を入手している僕らは、次に小麦の自給を目指しているのだ。脱穀・乾燥まで自分たちでやるとけっこう大変なのだが、輸入小麦はその中身がとても信用できないし、なにしろ山村の畑は放置されて場所が余っているのだ。昨年の晩秋に、すでに実験用に野蒔きしたものが畑の一角に育っている。これを結実させ、まずはいい種がとれるといいのだが。

なんとか土浦のラフを描き上げて、Copenで町へ下りる。前橋まで行ってCDを買うつもりだったのだが、お目当てのがなくて中村善郎のボサノヴァギターの教本を買ってしまった。

食事は県庁の31階にある展望レストランへ行った。ここ欧風料理「ヴォレ・シーニュ」はY先生の奥様が県庁の展望ラウンジで写真展をされたとき、ランチをごちそうになったことがあるのだがそのハンバーグのソースがすばらしくて、一度コース料理を食べてみようと相方と話していたのだ。写真は最後のデザート、イチゴのムース。ここは夜景もすばらしいが、ウィリアム・モリスの壁紙で囲まれた部屋なんかもあって、店内の雰囲気がまたいいのでした。

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