薪ストーブ設置(その1)


忍木菟屋の本体となる元糸繰り工場に薪ストーブを設置する。ここは接客スペースなのでどうしてもストーブとなる。「マッキー君」をロケットストーブに改造するアイデアもあっていろいろ悩んだが再び「トラちゃん」を設置することに。

まず問題なのが土壁に煙突を通すところ。ロケットなら窓を抜いて低い位置でもいいのだが普通の薪ストーブとなるとそうはいかない。屋根を直で抜くか、壁の高い位置を抜くかしかない。煙突の壁通過にはメガネ石といって防火用の別壁を作ってそこを通さねばならないのだが、市販のものは高いしイマイチ土壁古民家には合わない。そこで自作です。

材料は台所改装で出た壁用の装飾トタン板。日焼けのグラデーションつき(笑)。

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煙突直し


桐生は風が強い。赤城おろしの空っ風というやつである。旧アトリエは埼玉寄りの神流川沿いであったので、その脅威は知らなかったのだが、ここでは突風が吹きすさび、庭先に重量の軽いものなど置き忘れておくと、翌朝は消えていたりする。そして、よそ様のブツが転がっていたりする(笑)。

そんな突風のせいか薪釜風呂の煙突の止めワイヤーがぶち切れてしまった。

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煙突撤去


鋳物カマド「マッキー君」を外してその角には棚が収まった。というわけで、煙突は撤去せねばならない。思えばここに来た最初の冬、恐る恐る屋根に穴を開け、煙突を設置し、初めての薪ストーブの感動を味わった、あの時の情景が、走馬灯のように蘇るのであった。ありがとう煙突。

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トラちゃん着火


今回の煙突はとりあえず2階の室内に立てることにした。この古民家は養蚕のために造られたもので2階の天井は高く大空間になっていて煙り抜きのすき間がある。もともと囲炉裏で燻すのを前提に造られているのだ。囲炉裏の上部、前住者が化粧合板で塞いでいた天井をナタとノコギリで切り取り剥がすと、井桁の煙り抜きが現れた。美しい端正な大工の仕事に感嘆しつつ、僕らは2階に上がってそれを取り去り、トタンをはめ込んで煙突を設置する。

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