次いで薪風呂釜設置のため煙突を配管しなおす。石油バーナー用のものだがボロボロになっているのだった。
45°の曲がり管を4つ使って屋根の上に煙を出す、というけっこう複雑な配管になっている。壁や屋根の通貫部ははしっかりしているので、使えるものは再利用して、旧アトリエから外してきた煙突を再利用。曲がり管だけは新たに購入。
サイズを間違えてやや大きめを買ってしまったので、接続部の口をすぼめることにする。まず金切りばさみで切れ目を入れて、
手で押して径をすぼめて、
針金で輪を締めるかたちを作っておく。このとき、針金が抜けないように煙突の切れ目の角をわずかに曲げておくとよい。
室内の上部の曲がりはT字接続になっている。ガスの湯沸かし器の煙突と繋がっていたのだ。それを流用するために片方を寸詰まりにして蓋をする。
できた。昔の職人さんは煙突のT字や蓋などもみな平板から手づくりだ。味があるでしょうこの煙突。
さて、内部の曲がりもボロボロ。ただし納屋にスペアの曲がり管をみつけたのでこれを使うことに。
風呂釜を設置して煙突の長さを調整する。この薪釜は2ウェイの配管(循環式)なので浴槽の配管とぴったり合う。高さも台座なしてぴったりだった。
補強金具もそのまま流用した。
室内上部はこんな感じ。
やったー! 完成!!!
さっそく点火。庭の枯れ木と解体で出た木ッ端、そしてお隣のKさんにいただいたオガライトを入れる。
浴槽は旧アトリエよりもやや広く、浴室は広々としていい湯を楽しんだのだった。市内の銭湯はカルキ臭が気になったが、こちらはまったく感じない(桐生市内でもここ梅田地区は水質が良いらしい)。そしてオガライトは火持ちがよく、翌朝まで湯が温かいのに驚いた。
そして、写真でお気づきかもしれないが、薪釜の場合はタイマー配線や給油配管がないので、床がすっきりしている。湯沸かし器も取ったので風が流れるようになった。台所にはエアコンもついていたがそれも取り去った。電気コタツも使わない。つまり逆にながめると、現代の暮らしは配線だらけで、空気のよどみや磁場のゆがみを室内にたくさん作っているのではないだろうか。
昔の暮らしは風が通り、掃除しやすいのである。