午後からワサビや菜の花を摘んだり、スギ枝を拾ったりした。ワサビの湿地がイノシシにかなり荒らされてしまった。ヌタ場にされているのか、あるいは餌のサワガニなどを探したのかもしれない。
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囲炉裏パン/その3
天気がよく暖かいので、相方と森に入って薪拾いをする。生きた木を伐採したものは乾燥の時間が必用だが、落下した枯れ枝はその手間がいらず、すぐ薪として使える。囲炉裏ではこんな細い枝も役にたつ。太い薪だけでは炎が立たず煙ることがあるが、同時に細かい薪を燃やしておくと炎が安定して具合がよかったりするのである。小1時間で背負子4杯分の小枝を集め、それをいくつかの束にしばって使いやすくまとめておく。このような枯れ枝は(スギの枯れ枝も)、昔は各戸で競い合うように拾ったのだが、いまは誰も使わないので拾いほうだいである。
空っ風のスギ枝
アトリエの大家さん宅に家賃を払いに行く。この機会にKさんの昔の少年時代の話を聞くのがいつも楽しみなのだが、囲炉裏や水車の話が面白かった。H集落にはかつて水車が2台あり、1台はY先生宅のすぐ下のあたりにあったらしい。水車当番の回覧板(板に墨書き)があって、その順番で粉を挽いたそうだ。臼は石でできており、杵はヒノキではなかったか、との事。
石臼や水車、などというと、遠い昔の懐古趣味に思われがちだが、現代のハイテクを駆使して水車を造れば高性能で小規模発電まで可能なものができるはずだ。いまは精緻なボールベアリングがあるのだし、弱電技術も日本はすばらしいものを持っているのだから。
ヒマワリ
旅から戻ると、ドッヒャーっと草が勢いを増してはびこっている。山の盛夏に3日空けるとは、そういうことである。まずは敷地の草刈り。その後、畑に行くと、つぼみだったヒマワリがほとんど開花してこっちを向いている。「おかえりなさい!」と言葉を投げかけられているようで嬉しかった。
森のちから、ウドカレー
仕事が忙しいのか珍しくY氏がやってこない。午後からY先生のお見舞いに藤岡に行くことにした。お土産はウドの味噌和え、とウルイの胡麻和え。ウルイとはユリ科のオオバギボウシの若葉(芽)のことである。アトリエ敷地にあまりに密集してはびこったギボウシを整理(間伐)していたのだが、食べるには大きくなりすぎだが、柔らかそうなところを茹でて胡麻と出汁醤油(自家製)で和えたのだった。ぬめりのある食感が独特。ウドは下部の茎の皮を剥き、中の白いところを細い乱切りにして味噌で和える。香り高くすばらしい逸品。せっかくなので神川の「日本のうえん」Hさん宅にもお届けし、卵を買う。