私が好きなうどん名店のひとつ、国分寺の「一福」。かけうどん1玉、おでん2品、天ぷら1品。これでワンコイン。なんというか、全体の質が高い。
やや細麺、その麺もいいが出汁もいい。そしてその汁がたっぷり満たしてあるのがいい。
しゃりしゃりの春菊天は根元をちくわで止めてある。かわいい。出汁をケチっている店で油切れの悪い天ぷらを出されると最悪だが、ここはそんなことはない。
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「ひさしぶりに柏原渓谷いってみたい」というyuiさんのリクエストで山方面へドライブ。カシワの木が多かったことから名づけられたという。カシワは痩せた乾燥地でも生育するので火山地帯や海岸などに群落が見られる。
花崗岩の渓谷である。岩からアカマツが生えている。
ところが上流へ辿ると岩石が変化した。戻ってネットで「シームレス地質図」で調べてみると(柏原渓谷は紫ピン)・・・
なるほど、花崗岩から堆積岩に変わる境界線だった。
カシワは北海道では防風林としても植えられている。防風林として優秀なのはクロマツだが、北海道では寒すぎて育たない。カシワは春の新芽が出るまで枯れ葉を落とさないので防風効果も大きいらしい。冬枯れの時期にでっかい枯葉を付けたままの木を見つけたらたいがいカシワである。形状は「柏餅」の葉っぱを思い出せば解るだろう。
カシワは牧場にも多い。なぜかというと、草原維持の火入れにも耐えて残るからで、九州阿蘇山周辺の牧場のクヌギと一緒だ。ゼフィルスのマニアは牧場にハヤシミドリジシミを採りに行く(幼虫の食樹がカシワ)。