うどんとサクラ残照


今日は車のタイヤ交換をした。その後、国分寺まで行き「うどん一福」へ。今日は27度まで上がったので「冷やかけ」で。天ぷらはゲソ天だ。これで300円。

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トッピングはネギ、天かす、薬味にすりごま、おろしショウガ、七味、これはもちろん無料。東京だったら「たぬきおろし」でへたすりゃ600円はするよね。しかも打ち立て茹でたてでこのコスパは凄すぎる。

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「冷やかけ」というのは普通のかけうどんの、麺も汁も冷たいやつなのだが、冷たいと麺がシコシコ状態で美味い~。讃岐うどんは食べ方に様々なバリエーションが選択でき、それも愉しみの一つだ。一福の麺はやや細めで腰があるチュルチュルタイプだ。

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たとえば高松市内の「うどんバカ一代」、ここも私がよく通う店なのだが、太麺でもちもちタイプ。この店は年中無休で中休み無しの通しでやっている。ところが、取り置きで時間が経った麺は廃棄し、常にいい状態でお客に出すというこだわりをしている。

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ここの「釜玉」にすっかりはまってしまった。茹で上げて湯きりした麺をどんぶりに盛り、生卵を割り入れてかき混ぜ、専用の濃いめの出汁(つゆ)で食べる。

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茹で置きの麺をもう一度湯がく「かけ」に対して、「釜」あげは茹で上げのストレートな麺の力と熱さがあって、汁がないにもかかわらず食べ終わるまで熱々で冷めない。

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矢印が専用の出汁(つゆ)。けっこう濃いので入れ過ぎ注意。

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せっかくだから「私の讃岐うどんBEST3」のもう一軒を紹介しよう。高松港の宇野行きフェリー乗り場の近くにある「玉藻うどん」。

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ここはセルフではなくて、カウンター席で注文して食べるという店なので値段はやや高めだ。しかし揚げたての天ぷらが廉価で食べられるという点で貴重だ。たとえばイカゲソ天だが、ふつう讃岐うどんの店で出しているのは海外のモンゴウイカなどの冷凍輸入モノだが、ここはちがう。すごく美味い。これが350円だ。ここは麦酒もあるからこれで一杯やってからうどんをたぐるという展開がたまらん~♬

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こちらはアナゴ天。野菜つきで400円である。アナゴは揚げたてが美味しい、冷えたら不味い。

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そしてもちろん、うどんもなかなか。粉っぽくて重たい、群馬のうどんを思わせるような、これはこれですごく美味しい。

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国分寺の一幅で食べた後、丸亀を通過。ここで見ておきたい場所があった。駅の北側に残る丸亀遊廓の痕跡だ。この辺りはかつて金毘羅参りの精進落としで栄えた色街だったという。核となる神社がある。地図では「一寸島神社」と書かれている。いつくしま神社と読む。

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鳥居に寄り添うようなバラック(無人)を抜けると社殿が現れる。

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境内に近い一軒のお宅は洗濯機の回る音がして、おばさんと目が合い、会釈を交わした。この昭和の残照もあと数年で消えてしまうだろう。

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で、今日の最終目的は、前回からぶりだった桜の三豊市の紫雲出山(前回の日記)再訪だった。

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ところが時既に遅し。桜は散っていた。

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わずかに残る花びらに触るyuiさん。

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でも、八重桜が見れたので、まあよいか。

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それにしても、ここは本当に素晴らしい所だ。メッサの大地、眼下に海が見え、桜が咲き、穏やかで、寝転ぶ草原があり・・・。顔をなぶるほのかな桜香をのせた海風のなんと心地よいこと。

その風はヨーロッパの夏に匹敵するのではないだろうか。海があるのにこんなに穏やかなんて・・・。太平洋の荒波を見て育った私にはまったく奇跡のように思える。

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寝転んで、すばらしい風を堪能した。そして半島の新緑を撮影しながら帰還した。

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