59番、国分寺


前日、夕飯は新居浜「驢馬(ろば)」のザンキ(鶏の唐揚げ)と、スーパーでおこわ・惣菜などを買い込み、道の駅「マイントピア別子」で車中泊。ここは温泉がある。風呂上がりに唐揚げとビールが美味い。カーナビのテレビで女子サッカーなでしこの中国戦を見る。いやあ、感動的な勝利だったね。

今日は愛媛の高縄半島の札所を廻ることに。なんせ今治だけでも6寺が集中している。

まずは59番札所「国分寺」。山門に仁王様はいないタイプ。石柱2本というあっさりしたもの。1200年記念行事で手水鉢などを新調したようだ。まだ工事が続いているようだった。

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入るとすぐ、右手にご本尊の薬師如来をアピールする石の薬壷。

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青石を使った手水鉢。ハイテクと融合した最新式。

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ステンレスの水柱のボタンを押すと、中央の薬壷から水が出るという楽しい仕掛けのもの♬

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88箇所の中で、国分寺という名称のお寺は各県に一つずつある。元は、奈良時代に天皇が各地に建立を命じた寺院である。官主導ゆえ、大工がイヤイヤ仕事をしたのでろくな建築にならず、当時の建築のまま現存しているものはほとんどない・・・と、法隆寺の宮大工・西岡棟梁が語っていた本を読んだ記憶がある。

まあ、明治時代の廃仏毀釈などもくぐり抜けてきたわけで、紆余曲折を経て、今それぞれの寺院があるわけです。

本堂。すごくいい天気。

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大師堂。ここも讃岐と同じ、クリーム色の花崗岩風化土(マサ土)を敷いてある。愛媛の高縄半島も全体が花崗岩の地質であり、山を掘ればいくらでもこの土が出てくる。崩れやすくやっかいな土なのだが、駐車場や学校のグランドなどに敷くには管理しやすく(水はけがよく草が生えにくい)適している。瀬戸内地方特有のものである。

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大師堂の彫刻、細かい透かし彫りに目を奪われる。

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生花も気持ちがよい。このような明るく乾いた立地のお寺には生け花が映える。

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▼高縄半島の地質図(ピンクが花崗岩)

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シームレス地質図


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