ゼンダンの花が咲き始めた。
これは高松市内の県道280から仏生山街道への入口付近にある大樹で、下に延命地蔵が置かれている。ここに大きなセンダンを発見してから、咲くのを楽しみに待っていたのだ。関東では一里塚の木といえばエノキだが、西ではセンダンを見かける。香りも良く、5月らしい爽やかな色彩だ。
はまんどで昼食をとり、甲山寺(こうやまじ)へ。山門に仁王さんはいない。
山号は「医王山」。建物は真新しく総ケヤキ造り。
甲山(かぶとやま)という小山が背後に控え、洞窟があって毘沙門天が祀られている。
本堂。ご本尊は薬師如来。薬師如来は「医王」の別名を持つ病気を治しの仏様で、左手に薬壺を持っている。ここでは1200年記念の本尊御開帳はないようだが、三好和義写真集『巡る楽園~四国八十八ケ所から高野山へ』では、黄金の台座と光背に、いかにも時代を感じさせる黒光りした木彫の薬師如来が写されている。
四国霊場88箇所のうち薬師如来は最も数が多く「おん・ころころ・せんだり・まとうぎ・そわか」という真言はずいぶん唱えたので今ではすんなりソラで言えるようになった。
大師堂。空海が日本最大の溜め池「満濃池」を修築した話は有名だが、そのときここ甲山の岩窟で祈願し、唐で学んだ土木技術を駆使してわずか三ヶ月で完成させた。その報奨金で甲山寺を建立したという。
洞窟はコンクリートドームで補強され、毘沙門堂が造られている。
この寺にはユニークなウサギの装飾瓦がある。薬師如来の脇侍(わきじ)、日光、月光菩薩(ぼさつ)に由来する(月光菩薩が持つ月輪にウサギが描かれていることにちなむ)。
大門と中門の上にあり、いずれも寺の内側を向いているので、入る時は気がつかない。出るときに問いかけ、見送ってくれるというわけである。
境内の小石の中からナデシコが咲く。これは外来種の雑草だが、花がきれいなので除草の際にも残されることが多い。そういや今夜は中国戦だったね。
▼昼食