世界中で最も手のこんだ米料理


ビリアニはインド風の炊き込みご飯である。今も手元にある料理書、丸元淑生の『続・新家庭料理』(中央口論社『暮らしの設計192号』1989)で知っていたが長く作ることはなかった。作り始めたのはパキスタン在住の塩ちゃんがお土産に持って来てくれた多数のスパイスの中にパッケージの「ビリアニの素」が入っていたからだ。

最初、粉末のそれで作ってみたらなんとも不思議な美味しさを感じたので、丸元レシピにあったことを思い出し、本の通りにホールスパイスで作ってみた。丸元淑生の解説は「世界中で最も手のこんだ米料理の一つがビリアニである」という一文に始まり、

「私はこの料理を最初につくったときの感動を忘れることが出来ない。自分がつくったということが信じられず、微妙繊細な味の交響にただただ感嘆しながら食べた」・・・と結んでいる。

3合炊きの土鍋「かまどさん」では2合の米で作るとちょうど良い。野菜類を炒める時点でがフライパンで調理し、最後に炊き込むときに土鍋に移す。カリフラワーとグリーンピースは必須の材料だが、この季節はグリーンピースが入手困難なので冷凍物を使う。その場合は炊き上がり直前に凍ったまま放り込むとよい。

食べきれない分はキャセロールに入れてチーズをかけてオーブンで温めなおしても美味しい。

翌20日には大阪千早赤阪村のサユリ嬢が仕事で高松にやって来ていたので、アトリエで囲炉裏の煙対策の話などをしながら温めなおしたビリアニを食べてもらった。

「オオウチさん家ってなんでいつもこんなふうにお店みたいに食べ物でてきちゃうんですか?」

って言われても、そんな意識しているつもりはないんだが💧

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