小豆島とクリスト


小豆島のイベント打合せを兼ね、島の住人の上杉くんと原田くんが遊びに来た。2人とも本州からの移住者で、上杉くんは「うすけはれ」というショップ&ギャラリーカフェを運営しており、原田くんは新たにフリースクールを準備中と、精力的に活動している若手である。

とくにプライベートビーチの今後のイベント運営について語りたかったので、夕刻からヤブコ氏も合流して意見を交換する。島の2人は瀬戸内ネイティブじゃないので、ここは魚介類でおもてなし♬ ・・・握りましたww。

「きむら」で愛媛産のイサキを見つけてしまったもので♬

そしてベイカのアヒージョを。ベイカは中の甲を抜くだけで内臓も目玉も食べれるのでそのままニンニクや赤唐辛子とたっぷりのオリーブオイルで煮るだけ。やがて内臓や墨袋が潰れてソースが黒変するとともに、えも言われぬ旨味が出てくる。2人は初めてベイカを食べたとのことで感嘆しつつ食べていた。

翌朝、上杉くんに昔のスケッチブックの植物画などを見てもらう。原田くんは動画撮影もなかりの腕前みたいで、とくに人間ドキュメントを撮るのが好き・・・とのことで、昨日から僕のしゃべりをずっと撮影し続けている。

昼に2人を港まで車で送った。「うすけはれ」では縄文小屋を作るワークショップをやるのだが、そのとき2Fのギャラリーで僕の個展を同時進行でやろうかと考えている。今回はそんな僕の絵をオーナーの上杉くんに見てもらうという目的もあった。

島に戻った上杉くんからこんなメッセージをもらった。

昨日+今日はありがとうございました。とても刺激的で楽しい時間でした! 〜中略〜

朝、今日起きて思いました。僕はクリスト&ジャンヌクロードのドローイングやパブリックアート作品にすごく魅力を感じるんです。

ドローイングのチカラによって未来を創造するアートの本質的な可能性を見出したひとりだと思っています。

大内さんや僕たちが、これからやろうとしていることは、21世紀におけるアートの在り方、可能性を本質的に見出そうとしていることなのではないかと予感して、鳥肌が立っています。こちらについても、もう少し考えを整理して共有させてもらいます。

引き続きよろしくお願いします。

上杉くんが意外にもクリストのことを書いてきてちょっと驚いたが、実は僕もクリストは大好きで、1991年に茨城で行われたアンブレラプロジェクトは現地で見ているし、水戸芸術館で彼のドローイングや模型、そしてジャンヌクロードとのドキュメンタリーももちろん観た(そのとき上杉くんは4歳❗️だったそうだw)。

ともあれ個展は実に久しぶりである。小豆島、面白いことになりそうだ。

○備忘録/僕の個展歴
2002年 ななくさの庭ギャラリー(埼玉・神川)個展※
2003年 ギャラリー繭蔵(東京・青梅)グループ展
KIZOWMMIZUNO + KIZOU-COLLECTION(岡山・津山)個展※
納屋De 手仕事 展示工房やまもと(香川・高松)個展※
2004年 Namuche Bazar(茨城・水戸)個展※
ななくさの庭ギャラリー(埼玉・神川)個展※
2005年  ななくさの庭ギャラリー(埼玉・神川)個展※
2006年 ギャラリー棗(群馬・高崎)個展※
ららん藤岡/花の交流館(群馬・藤岡)グループ展※
2007年 神奈川県大和市つきみ野学習センター(神奈川・大和市)「SHIZUKU の山暮らし展」
2008年  ギャラリー白い箱舟(群馬・桐生)オープン記念個展「SHIZUKU の山暮らし展」
2009年 つるぎ町「織本屋」(徳島)個展
2011年  ギャラリー小楢(栃木・佐野)「大内正伸のイラスト展」
2016年 自宅兼アトリエ(香川・高松)「イラスト原画展」
(※は川本百合子とのコラボレーション)


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