大阪茨木「酒井葩雪」遺作展 × 春の野草食養膳へ(その2)


野草の仕掛けがちりばめられた一の膳。黒豆の寒天、うるいの白和え、根菜と薄揚げの炒めなます。

ヨモギ入りの胡麻豆腐。もちろん吉野葛。絶品。。。あとからわさび菜を付け合わせに出してくれた。

ヤブカンゾウの酢味噌和え。美味しかった!

大根を三日かけて炊いたものにフキノトウ味噌。滋味がしみわたる。

二の膳。

おっ!! と目を引くのは陰陽マークのご飯♬ 黑米と分づき米の組み合わせ。

山椒の花の佃煮。

ポテトの餃子と・・・下のは??? 食べてみると唐揚げそっくり。コンニャクの唐揚げもどきだそう。作り方は相当手が込んでいるようです。

これも大変美味しかった。下がレンコンのハンバーグ。上が車麩のフライ。赤いソースはニンジンのすりおろしに柑橘を使ったもの。

いろいろ料理解説を交えながら、お客様と歓談される酒井さん(写真左)

二の膳を食べ尽くし、まだ三の膳が出るというので、その間に奥の部屋の作品を見に行く。花の飾りも凝っていてすばらしい。

これは松尾芭蕉の句。こうなるとアンリ・ミショーの世界。

「壺」と「年」。

陶器の書も。「沈魚落雁」。

ここで三の膳登場。手まり寿司の赤カブが鮮やかに目を引く。

天ぷらは桑の葉、フキノトウ、よもぎ、ツクシ・・・。

これは驚きのうなぎもどき。タケノコのすりおろしに白玉粉を混ぜて・・・海苔をあしらってタレをかけてあるのです!

ノビルの酢味噌和え。一の膳のヤブカンゾウとはちがって「黒豆の3年味噌」で和えてある。ノビルの野生とそれがよく合っている。

別の膳で出された飛竜頭。これは酒井さんの真骨頂といえる。

タケノコのお澄まし。

最後にデザート。これがまたガツンと凄かった。ナッツが仕込まれた干し柿。サツマイモ(黄金千貫)に柑橘の皮の甘煮がけ。

飲み物は「黒玄米茶」がついてきた。ご飯(お寿司)が食べきれず、包んで持ち帰ることにしたのだが、酒井さんが残りのおかずや煮物などをたくさん付けてくれた。

というわけで、泊めていただいてもう少しゆっくりお話を聞きたいところだが、手術上がりでもあり明日は打ち合わせの予定が入っている。というわけで明るいうちに「墨歌」を後にしました。


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