小林くんたちは朝食を食べてまた積み込みの作業に向かった。彼らを見送ったあと、僕は小豆島へ向かう。3月31日 ~4月1日に行われる「石積みワークショップin小豆島」の下見(見立て)である。昼のフェリーに乗船、高松港から池田港までちょうど1時間、船内でうどんが食べれる♬
港に主催者の片岡さんが迎えに来てくれた。場所は池田港から車で20分ほどの山の中腹にある「みんなでつくるシェア農園」を計画中のタクラマカン「ケレケレファーム」。
長年放置されたミカンの段畑で、メダケのヤブに覆われた場所を畑に戻そうと伐採開墾した場所。範囲も広く、ちょっと手強そう。。。
半壊した石垣なのだが、全体に石が足りないように思う。ミカン園なので素人がざっくり積んだ石垣のようだった、オーナーのYさんが石を購入して準備してくれていた。もっとも目立つ場所、道側の部分を2日でできる範囲で積み直すことになった。
メダケの地下茎が石垣に食い込んでいる。人力でこれを取り去るのはかなりの重労働になるので、あらかじめ重機で崩してもらうことにした。石垣の再生は前段階の土工にもっとも時間がかかるのである。
すぐ上にYさんが運営するゲストハウス「タクラマカン」があり、海の展望のきく露天風呂まであるのだった。
「タクラマカン」は学習塾が先駆けで長く運営されており、講義の場所には最適な環境があった。
前回の小豆島の石積みワークショップ(2022年10月23~24日)は好評で、そのあと周囲の人たちが竹林などの手入れをし始めるような連鎖が起きたと聞いた。小豆島は移住者も数多いので、彼らが石積みを覚えて島の風景を再生させたら素晴らしいと思う。
いまの70代の年寄りは団塊の世代で、石積みなどの古い文化を継承しなかったので、若い世代がもう一度身につけていくしかない。それは十分可能だし、瀬戸内の島に住む以上ぜひとも必要なことだと思っている。