「大地の再生+石積み体験」@小豆島/2日目


2日目朝。石垣の直し、昨日の終了光景。崩壊石垣は実際に草刈りして掘り出してみないとその規模は解らない。下見で予測していたより広範囲だったし石が大きくたっぷりと石が出た。対岸の家々からもこの斜面はよく見えるはずだ。なんとしても今日中に積み終えねばならない。幸い、裏込め石はある。男木島のときのように古瓦を運んで割るという手間はない。

男木島石積みws(2日目その2)

男手で大石を積んでもらい、僕がツラと3点の合わせをチェックし、女性陣にはスキマに見合った詰め石を入れてもらう。

既存の接合部、木の根を残してうまく石を組んでいく。

しかし、ツラの揃った大きめの石なので、的確に合わせれるなら積むのは早い。石の間に枯葉・細い枯れ枝・炭などを挟みこみながら積んでいく。初めての男性参加者も意欲的に積み石にチャレンジ。

11:50、ここまで積み上がる。上段に行くにつれ裏込めのスペースが大きく開くので石も片付いていく。ただし、かい石はしっかりと、ハンマーを使って挟み込まねばならない。

表側はほぼ積み終えたので、残りの石を裏の空間に組み込みながら、手みで土を上部に運び上げる。

ここは土をやや盛り上げて雨水が集まるのを止めたい。土盛りの前に枝葉と炭をたっぷり入れておく。

これが雨水が浸透するときのフィルターにもなる。

両翼の既存接合部と木の下の部分、パズル的に石積みしなければならないところはそれぞれサニーさんと奥間さんにお願いして、僕がときどきチェックしに行く。昼頃にはなんとか全体の目処がついた。

上部の果樹畑地は、やっちゃんの指導で点穴と剪定、グランドカバーが進んでいた。

ここで昼食。実は昨日今日と前予報では雨予報もあったのだが、天気はなんとか持ってくれ晴れ間も出たほどだった。作業現場にソーメンセットとお稲荷さん、おにぎりなどが運ばれて、風通しのよくなった果樹畑で食べる。

昨日、ビーツ入りサンドイッチを提供してくれた高松のOさんが、今日はスパイシーなジャガイモの春巻きを差し入れ♬

午後から石垣上部の土盛りを決めてしまうことに。

雨水の流れを分散浸透させるために抵抗柵をつけたいが、オーガーがあるので杭を立ててソダを張ることにした。

オーガーで掘った穴に細い丸太を軽く打ち込んで、その周りに炭と枝を押し込んで軽く固定。

その杭に木や竹の枝葉をしがらませるように柵をつくる。

下から見るとこんな感じ。

オーガーで掘った穴には雨水も入り込むことになり、亀裂を生んで石垣を大きく崩壊させる危険もあるのだが、両翼に残した木が根を伸ばして補完していくはず。

その一段下のススキ部分も部分的に風通しの穴を開けてある。

長いまま放置してあった竹はコンパクトに島のように配置。

もう一つのネックは下の車道へと降りていく歩道が雨水の通り道になっていること。ここに抵抗柵を置いて流速を弱め、山側に水を分散したい。

ちょっと余裕が出てきたので焚き火を再開して3時の休憩。

Oさんの差し入れその2。ゼリー状の果汁ジュースを皆でいただく。

切れ端の竹でプチ竹工作、ナタとナイフでピックを作りも教えました♬

↓こんなやつ。和菓子やカキやリンゴを食べるとき刺して使ったり、サンドイッチのときピックにも使える。節のところを摘みとアクセントに。上は味噌こしベラ。

本当はこの歩道にも抵抗柵を置きたいが、共有地なのであまり派手な仕様はまずかろうということで、道の両脇に点穴を。

点穴も「落とし穴」になって足をくじかれたら大変なので、竹筒を挿して注意喚起しておく。陽は差しているのだが雨が降り出してくる。

というわけでなんとか2日で全体が完成❣️ 補修した石垣の上で雨が来る前に急いで記念写真。時刻は16:30。

終えたとたん海側に虹が立ち上がった❣️ 皆が歓声をあげ写真を撮り始める。

果樹畑の下に住む小母さんに、トラックを一時置かせてもらったお礼を兼ねお話をしていたら、鉢植えを頂いてしまった。ミセバヤというベンケイソウの仲間で、小豆島の固有種だという。

ベンケイソウ科の高山植物は若いころ北アルプスで見たことがあるが(イワベンケイ、ミヤママンネングサなど)、調べてみると、そのいくつかはシーボルトによって西洋にもたらされ園芸品種としても人気らしい。そして、ミセバヤは「小豆島の寒霞渓と奈良県にのみ自生」とある。希少種ではあるが丈夫で増えるらしいので、アトリエの庭に地植えしてみたい。

というわけで、皆さん2日間ご苦労様でした❣️ また来るぞ、小豆島♬


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