「大地の再生」香川県丸亀市@愛菜ファームSin


丸亀市にある自然農の農場「愛菜ファームSin」にて「大地の再生」講座。前日にプリントアウトした資料を抱え、早めに家を出て丸亀のコメダでモーニングを食べながらホッチキスで止めていく。

Sinのベースは土壁の納屋である。そこに火鉢と炭囲炉裏で暖をとりながら開会。

午前中は1時間ほどホワイトボードで座学を。

質疑応答ののち、皆で農場とその周囲を巡りながら、問題点を確認しあう。

すり鉢状の敷地の水は最終的にこの溜め池に集まるのだが、この池は2/3ほど埋め立てられて駐車場スペースになっている。池への水脈の出口が最重要なのだが、そこがヤブで塞がれている。

道を挟んで竹林がある。Sinではこの一部を伐採・開墾して畑に作り、出た竹をパウダーや炭にしている。この竹林も皆伐ではなく、風道を通しながら間伐するとよい。

納屋の脇にあるツバキもだいぶ枝が伸びて、奥の竹と絡んでいるので、まずは風の剪定をして、水脈を掘り直していき、そこへ利用する。

水脈アフター。建物の雨水がここに集まり、蛇行し、浸透しながら池に向かっていく。皆これを「美しい!」と言ってくれた。

溜め池への出口を開封する。けっこうな量の枯れ竹が出る。その枝を切ってまた別の水脈に利用する。枯れ竹の枝は薪にも使いづらく、利用価値がないのだが、通気浸透水脈には抜群の効果を発揮する最適なマテリアルなのだ。

場内にある柑橘の木々がかなり傷んでいる。根回りに小さな点穴をいくつも掘ってもらう。

池に続く蓋つきU字溝。本来ならS字蛇行させた石組みの開渠にしたいところ。少なくとも重い蓋を取り、U字溝の水路底にブレーカーで千鳥に穴を開けたい。が、今回は両側のキワにやや大きめの点穴を掘っていく。

お昼休み、枝切りですっきりと風が通り始めたツバキにさっそくメジロが飛んで来た❣️

3時のお茶とおやつを経て右手緩斜面の斜面変換点にやや大きめの水脈を。

まず炭、次いで大きめの割れ竹、最後に先ほどバラしておいた竹の枝を絡むように差し込んでいく。

中央だけ開きつつ埋め戻す。この斜面には抵抗柵を作りたかったが時間切れ。次回に設置したい。

感想を紙に書いてもらい、閉会のあとSinの竹パウダーの機械を見せてもらった。

これが竹パウダー。かなり細かい。竹パウダーを発酵させると乳酸菌が増えて最適な土壌改良剤となる。

大きな無煙炭化機もあった。

丸亀市内の小さな農場で、無農薬無肥料で、直販で生計を立てているというのはそれだけでも凄いことだが、「大地の再生」が入れば収量が上がるだけでなく、また深い学びが得られることだろう。主催者のご夫妻、参加者の皆様、ありがとうございました。

今回から動画を撮ってくれるスタッフが現れて、順次YouTubeにアップすることになりました。

僕のYouTubeチャンネルはこちら▶︎tamarinMasanobu
自分で動画を撮りながらけっこう古くからやっているんですが、なにしろ忙しくて本格的に作り込めませんでした。まずはバックナンバーを覗いていただき(歌もあります♬)、チャンネル登録よろしくお願いしま〜す m(_ _ )m

むささびタマリンの森林・林業・薪火暮らしチャンネル

講座動画、youtubeにアップされました。


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