富家、タマリンの森、太陽光発電


僕の香川県イチご贔屓のラーメン屋「富家」は多度津にある。このご時世から値段が上がって中華の小が700円、ライス小が150円。しかし、先日市場の「はまんど」をしばらくぶりに訪れたら中華そばが880円になっていて、ライスを加えたら1,000円を超えてしまったのには驚いた。富家はライスにきゅうりの芥子和えが付く。これもなかなか美味しい。

ネギは相変わらず白ネギの白いところだけ、麺は前よりもよくなっているように思う。スープとチャーシューは毎度、最高峰である。はまんどや富家のスープは僕は一滴も残さずいつも完飲してしまう。

さて、奇遇なことにそのおなじ多度津で、昨年から森づくりと畑の再生を手伝うことになってしまった。なにしろその名前が「タマリンの森」になってしまったのだ。

地理院地図を元に改変(以下同)

現在は地目を維持するために飛び地のヤブ化した畑を開墾中である。ここはメダケとノイバラの猛烈なヤブで、重機でとっかかりを作ってからボランティアを導入し人力で開墾を始めている。

前回の作業

ところが小さな尾根を越えたすぐ裏側でヤブがきれいに伐採され太陽光発電が計画されていることが発覚した。この尾根の北側はタマリンの森と隣接しており、大樹が点在してアミガサダケなどが発生したりしている。またこの尾根の入り口ではジャコウアゲハを目撃したことがある。

そもそもこの山塊自体が標高86mの小さな独立したものであり、

桃陵公園の北にある標高93mの本台山(ほんだいやま)から南西方向に続く小さな連山になっている(おそらくかつての海岸線はこの山裾にあった)。山塊の両脇には西に弘田川、東に桜川が流れている。雨の少ない讃岐平野のなかにあって、多度津の平野部には湧水や井戸が多数あるのは、この山塊が地下水の留めになっていることもあるのではなかろうか?

小さな周回道路や伐採によって急激に環境を変えてしまうと、それだけで森全体をじわじわ荒らすような影響を及ぼすことがある。なにより斜面の保水力がなくなり、崖崩れや、強風によるパネルの剥離などの危険があり、下の住民にとっては迷惑なきわまりないだろう。

この太陽光発電は周囲の住民から反対運動などは起きなかったのだろうか? できれば即刻中止して、植栽などで斜面を再生させたいものである。


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