ナタを仕入れに高知へ


遠出を前にいよいよ冬タイアに交換。2/11には滋賀で講演会があるのだが、今日はこれから高知へ日帰り旅。

安物の冬タイヤゆえスペーサーという厚み出しを使ってタイヤを止めていくのでけっこう面倒くさい。インパクトドライバーのタイヤ交換 ビット持っていないので手動で。加えて、ネコがじゃましにやってくるww。

なぜ高知かというと、うなぎを食べに行くというのもあるのだが、目的はナタの買い付けである。多度津のタマリンの森に集まっているメンバー(とくに女性)がナタが欲しいというリクエストがあり、高松市内にある鍛冶屋に打ってもらおうと数日前に行ったところ、なんと親父さんがひと月前に急死されたというのだ。

後継者がいないので店はたたむそうで、今は在庫処分中であった。さや付きの腰ナタは在庫がなく、高知から取り寄せできるとのことだったが、刃物は現物を見ないとなんとも言えない。というわけで高松西ICから高速にのってまずは日南まで。

土佐刃物は南国インターから近い土佐山田が発祥の地である。で、インター近くに「うなぎ処福」という有名なうなぎ屋がある。高知には他にも有名な鰻屋「かいだ屋」「源内」「かね春」などがあるがいずれも焼き方は関西風の皮パリ派である。

前回の「うなぎ処福」

ちょっと今回のは焼き過ぎの感が・・・。

食後、まずは協同組合「土佐刃物流通 センター」に行ってみる。ナタはけっこういいものがあったが、値段が高い!!! 安くても8,000円以上、ほとんどが1万円以上になっている。係りの人に聞いてみたところ、地金が高騰していてここ数年でかなり高くなってしまったとのこと。

これはヤバイな・・・。この値段で彼女たちが購入してくれるだろうか。僕が森林ボランティアに入門した頃、ナタは3~4千円でそこそこのものが買えたのである。まとめ買いすればいくらか安くしてくれるとのことだが、柄付きのものは在庫がないという。

次に西山商会に行ってみた。土佐刃物では有名なブランドで、僕はここの刃物を今でも多数所有している。やはり高いがまとめ買いなら特価にしてくれるというので、とりあえず21cmと15cmを計8丁購入することにした。

柄をつけるのに2時間ほどかかるというので、その間に他の店も見に行った。龍河洞の土佐壺屋。ここの刃物もマニアには有名だが、やはりナタは1万以上する。

次いで高知市内へ。高知城から近い大通り、日曜市が行われる通りである。ここににある柳川商店。5,000円代のナタを見つけて1本購入。それよりも驚いたのはこの店に石割のハンマーの頭が売っていたことである。

これである。大中小があったので一番小さいのを買ってみた。柄はこの手の「はりまわし」ともいわれるハンマーは「グミの木」や「カマツカ」「カナメモチ」を使うと衝撃を吸収して使いやすいというが、樫の木のハンマー柄を別売していたのでとりあえずそれを購入(かなり削って細めねばならないが)。

頭の値段は3,500円だった。両端に焼きが入っているのがわかる。このエッジで石を叩くのである。

柄が付いたと連絡があり、再び土佐山田の西山商会へ。打ち合わせのロビーには大刃物の展示が。

柳川商店の親父さんも鍛冶屋の後継者不足に頭をいためておられたが、こんな鍛冶屋の創生塾の活動もあるようだ。

twitter/鍛冶屋創生塾@土佐刃物連合協同組合

夕刻、再び高速に乗ってアトリエに戻る。入手したブツ。

女性用15cm、と男性用21cm。鞘はさなだ紐で止める。

2/15~18の多度津の「タマリンの森」での作業、2/23の丸亀「愛菜ファームSin」でのワークショップにて販売予定。お店側のご好意による特価なので、値段はここでは公開しません。メンバーズのLine等でお確かめください。


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