タンドール窯でナン取り出しの道具を使う


ここでGomyo倶楽部の「タンドール窯」の歴史をおさらいしておこう。着工は2019.11.3。2回目は2020.1.19、この日、窯はほぼ完成した。粘土を使っているため乾くまで置き、そして翌月2020.2.2窯開きで初めてナンを焼いた。次の活動日2020.2.16にタンドリーチキンを焼いて、どちらも非常に美味しくて、しかもピザ窯に比べて薪の使用量が少なく、かつ炭を薪から作るときに大型のロケットストーブのように鍋をかけて使えるのですばらしい装置・カマドと実感した。

何度か使っているうちに、2つの問題が出てきた。ひとつはシシカバブを作るときに肉が滑り落ちてしまうこと。もうひとつはナンがうまく貼り付かなくて窯の底に落ちてしまうことがしばしば起きるのである。

ナンに関しては「よく絞った濡れ布巾で内壁のススを拭き取っておく」「焼き面に水をちょっとつけるとよく張り付く」ということで克服できたが(2020.4.19)、ときに取り出しのときに落としてしまうことがあった。

インド料理店では金属棒の先端にカギとヘラのついた2つの道具を使っているのを知ってはいたし、雑誌に連載したときもその図解を描いていたのだが、今回とつぜん閃いて自作して、その道具の威力を実感した。やはりプロの道具は実に理にかなっている。

ナンの生地は粉と調味料(塩、砂糖、バター、ドライイースト)を持参して現地で練ることにした。気温が高いので発酵がすぐに進むと思ったからだ。いちど大きなまま膨らませ、倍ほどにふくらんだらナンのサイズに小切りして丸めて2次発酵させる。乾かないように鍋のふたをしたりラップしたりして保護。

さて発酵したら生地を伸ばし、右手にガッティという布まくらを持ち、そこにナン生地を貼り付け、

壁に焼き付ける面に指先で水をちょっとだけくっつける。

貼り付ける前にぬれ布巾で窯の壁のススをぬぐっておくのも重要(熱いので注意!)

今回は石田高校OBのRuちゃんが参加したので、道具を使ってもらってみた。取っ手に木と竹を使ったので初心者でも十分に扱える。あとはシシカバブの肉落下の問題だな〜これだけが課題として残っている。

僕は基本ヴィーガン食、かつ小麦断ちしてるので、ナンとチキンは味見だけで、自家製のおにぎり食べた。

今日はもうひとつ嬉しいことがあった。今年はダメかと思っていたニホンミツバチがハチ箱に入っていたのだ! それも継箱をするくらい勢いのあるハチ群だった。

▼今回の道具使いの動画をアップしました♬

Gomyo倶楽部2022.7.3活動報告


「タンドール窯でナン取り出しの道具を使う」への2件のフィードバック

  1. お世話になっております。
    私、TBSテレビ「イキスギさんについてった」という番組を担当しております。高橋と申します。

    当番組は、ある特定のお店や場所に通う常連さん(通称:イキスギさん)や、とあるものを収集したりしている方などに密着取材をさせていただき、人生における幸せのカタチのヒントを探すといった番組内容になります。

    今回、インド料理をこよなく愛する京大生の方に密着取材をしたのですが、そこでナンをタンドール窯で焼く手順について解説していました。
    そこで、その際の参考画像として『ガッティにナンを貼り付けている画像』を使用させて頂きたいです。

    もし使用させていただけるようでしたら、クレジットとして大内様のお名前を掲載することも可能です。

    お忙しいところ恐縮ですがご確認のほどよろしくお願いいたします。

    1. どうぞお使いください。クレジット「囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
      イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ」入れてください。

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