バス停のマヌカ、セトダイの塩焼き


大阪からのお客さんが帰り際にワカメ採りしたとき、僕もちょっとメカブを頂いた。翌日思い立ってそのメカブと畑のアスパラやサクランボをyuiさんのご両親にお届けしたのだが、そのときカラオケ会食に誘われ、今日はバスで街へ。

バス停はアトリエから坂道を3分も歩けば着く。時刻表の看板の道脇は長く空き地になっており、雑草に覆われ放置された植木が枝を暴れさせているのだが、今日はここで鮮やかな花が目にとまった。

後日調べてみたら「ギョリュウバイ」というニュージーランドとオーストラリア原産の花木だった。見慣れない花と葉の組み合わせだなと思ったら、フトモモ科という日本には南西諸島以外の自生種がない分類で、マオリ語でマヌカ(Manuka)ともいう。あのマヌカハニーのマヌカである。葉が針葉樹のネズに似るのでネズモドキの別名もあるそうだ。確かに・・・。

カラオケの後の会食はライオン通りの居酒屋「ふるさと」へ。「吉田類の酒場放浪記」でも紹介された繁盛店。僕はここではいつも焼き魚のビングシ(通称セトダイ)を注文する。白身で優しい味で今が旬である。頭周りのゼラチン質がうまいが、ぜんぶ舐め尽くす前にお姉さんに皿を片付けられてしまった。

魚好きはそのしゃぶりつくした骨殻に、さらに湯を差して汁を飲む。僕の地元水戸ではこの汁を「医者いらず」と呼ぶ。骨からとったダシ・スープ「ボーンブロス」はいま現代人に不足する多くの栄養素を補うスーパーフード・腸の調子を高める理想食として世界中で脚光を浴びており、

「ニューヨークでは新たなスーパーフードとしてセレブの間でも『ボーンブロス』がもてはやされているが、この「骨湯」も立派な・・・」

とお姉さんに諭してみたかったが、もちろんやめておいたww。


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