6年かけてせっかく大きく育った玄関前のバラ「ニューカリナ」が枯れてしまったので、またしても懲りずに新規購入して植えたバラ、ドイツ【コルデス】社のクシェル(Kuschel)と、隣は2019.6に植えたエウリディーチェ。どちらも元気が無く、クシェルは地植えしたとたん弱っていく感じが見えたので、慌てて水脈を切ってみた。
手前のコンクリートは浄化槽である。24時間動き続けるポンプ(浄化槽の曝気用)の振動もあるし、建物からの地中配管が錯綜していることもあり、土中の菌糸がうまく調和してくれないのかもしれない。そこを外部に続く水脈につなげてみたのだ。
なにしろニューカリナを植えた2016年はこんな感じ(下写真)だったのだから酷いものである。家周りは粘土質で、さらに土木工事のコンクリートガラ(残骸)などで締めつけられた土で、ツルハシでも跳ね返されるほどのものだった。そこに穴を開け、出た石まじりの土をフルイにかけ、市販のバラ用の土と自家製堆肥を入れて鉢から抜いたバラを植えたのだ。
でも植えつけた当時の日記に書いている通り・・
ここは和室の地窓から緑を眺める空間でもある。が、日当りも微妙、前後左右に下水・水道の配管もあり、難しい位置なのである。しかし、ここはどうしてもバラ以外考えられないのである。モスグリーンの壁をバックに大株に育ってほしい。
という考えは今でも変わっていない。
堆肥の土を掘り出す。最初の頃はブルーシートをかけ、切り返しをしたりしていた。いまでは掘ったからしのズボラだが、それでも下の方から徐々に腐葉土ができていく。
それを雑草を引き抜いた畑の中に入れていく。この畝は土が悪い上に風当たりが強く、市販の種子や苗が大きく育たない。今年はここに落花生(自家採種6年目)をまいてみる。
2週間ほど前、ビオトープ水路の泥上げをしたのだが、そのときの泥(グライ化した臭いと色のもの)を落としておいたのだ。雨で溶け、石が浮き出ている。
手でつぶしてみる。もう臭いはほとんどない。
腐葉土といっしょにまぶす。さらに木灰をまいて・・・
三つグワで均してから足で踏んで固めてから、落花生のタネを入れていく。
刈り草をかけてマルチ。そして散水。
相変わらず耕運(こううん)せず必要なところだけクワやツルハシで土をほぐすという自然農。できるだけこの土地の進化と調和に合わせて畑敷地を育てていきたい。昆虫たちも豊かに増えている。先日はサトキマダラヒカゲが飛んできていきなり僕の手に止まった。
群馬の山暮らしで得た自然農と、「大地の再生」との連続性が自分の中に培(つちか)われている。その感覚を大切にしていきたい。外部からのお客さんは、この庭と畑のなんとも言えない「ゆるさ」に不思議な感動を覚えるようである。かといって、ただの放置やズボラではこうはならない。この季節は、天気がよければ毎朝2~3時間はノコがまを手に作業しなければならない。
今日は五分づき。
畑のえんどう豆で豆ご飯にしてみた。
昨日の天ぷら(タマネギとミツバ)の残りを、火鉢の炭であぶってカリカリにして食べる。これ大好き!