コブシとサワラとエルマーと


コブシの花が咲いた。昨年植えたばかりでまだ樹高は2メートルにも満たないが、場所がいいのでよく育っているようだ。コブシは若い頃に北関東や東北地方で渓流釣りをしていたとき早春の渓で印象的な花だった。まさか、この暖かな四国の地でコブシを植えるとは思わなかった。

昨日、男木島から帰った後、滋賀のヨシゾー君から電話があり、休暇をとってこれから高知を旅するのでその途上でアトリエに寄りたいとのこと。ヨシゾー君には滋賀のい自宅でよく夕食をご馳走になり、4月には自宅の石を使った庭づくりをいっしょにやることになっている。娘さんと2人で来るというので、今晩のおかずに畑の野菜や野草を摘んだ。

ビーツも1本抜く。刺身のツマに大根を。ポツポツとだが、まだ椎茸が出る。

午後、ひと山越えた場所に住むNさんがしばらくぶりに訪ねてきて、もぎたての巨大椎茸をもらった(今日の炭火焼にぴったりだった)。囲炉裏暖炉に火を入れてコーヒーを飲みながら畑の話などをする。

18時過ぎにヨシゾー親子到着。まずは庭・畑の外構周りを見てもらい、アトリエの中へ。アトリエの中は僕の絵が複数展示してあり、家具もほとんど自作、そして階のワンフロアーには囲炉裏暖炉・・・というわけで初めて来たひとは圧倒されて頭が整理されるまで時間がかかる(笑)。

が、ヨシゾー君は『現代農業』の連載時代から僕に注目していたのだそうで、古くからのイラストのファンである。アートにも造詣が深く自宅も自ら設計してしまうほどのエンジニアであり、将来も面白いプロジェクトをあたためている。

たぶん琵琶湖の地酒を持ってくるだろうから、まずは野草料理(ノビルのぬた)、そして瀬戸内の魚を準備しておいた。ちょうど男木島で島レモンを貰ってきたばかりなのでタイとタコはカルパッチョに。

サワラは炭火で皮目を焼いて刺身に。

あとは囲炉裏暖炉の熾で小エビや椎茸を焼いたりした。いつものスーパーでは午後行くと天然鯛や小エビはなくなってしまうことが多いのだが、今日はわずかに残っていたのである。

それにしてもサワラは旨かった。Gomyo倶楽部の「龍の瞳(イノチノイチ)」が残っていたので精米して白米で炊いたのだが、わさび醤油につけたサワラをこの米で食べる味は絶品で、魚大好きなヨシゾー君と2人して悶絶したのであった(笑)。

さて今日のウェルカム掛け軸と生け花ですが・・・。先日、天井に和紙をはってすっきりと完成した床の間には、2004年にNamuche Bazar (茨城・水戸/『むささびタマリンときづきの森のどんぐり展Vol.4』) で展示した西の内和紙に描いた魚シリーズのうち「オイカワ・ウグイ」を。そして床置きで「エルマーと16ぴきのりゅう」劇場パンフレット(人形劇団プーク1994)の表紙原画を。

花は女の子なのでチューリップを生けてみました♬

※「エルマーと16ぴきのりゅう」劇場パンフレット(人形劇団プーク1994)のイラストをprofileにアップしました。

【連載・絵地図】


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