「大地の再生」@大内邸 part2/2日目、タイヤの丘・植樹・鯛めし


2日目朝。大阪から動工具満載の軽バンでやってきたサニ・リリ夫妻が屋根の荷台から運んで来た樹木を下ろす。前回はギンモクセイなどを頂いたのだが、今回は大きめのオリーブやオガタマノキ(ミカドアゲハの食樹である!)などをプレゼントしてくれた。やっちゃんもまた滋賀からトラックで来て。樹木を多数運んで来てくれ、中でも注目種はケヤキである(大きくなれば屋根を超えて育つ高木)。造園業に関わっていると、庭の改造などで処分木などが出るらしく、そのようなものを掘り取って持ってきてくれたのだった。

一通り積み下ろしが終わってところで、近所の「山路緑化センター」へ皆で買い出しに行く。ここ鬼無町は「植木と盆栽の町」で、ことに松の盆栽に関しては世界的にも有名である。ここで僕はコブシとレモンなど柑橘、そして園芸種のアセビを買った。

コブシは前回から狙っていた木だったが、なぜかその木だけ値段が半額近くと安い。一般に主軸がまっすぐで素性の良い木が好まれ、僕が選んだような枝分かれが複雑で曲がりがあってずんぐりした木は安く競り落とされるそうだ。柑橘はあまりいい種類がなかった。アセビはリュウキュウアセビの並びで、花がピンクがかって美しく、一目惚れで買ってしまった(これは高かったが)。

購入したものも含め並べてみるとかなりの本数で、今日中に終わるのかちょっと心配になる。

まずは奥のビオトープ予定地の小池と水脈の近くに古タイヤの丘を作る。前回の「大地の再生」で保育園側の土留めに使われていた古タイヤをここに集めてサークル状に積んでいき、そこに土、有機物、炭を交互に盛っていくのだ。

池と水脈を作ったところ劇的な変化が現れた。以前は半湿地でクズとセイタカアワダチソウの藪になって手がつけられなかった所が乾いていき、ノビルがびっしりと生え始めたのだった。

タイヤを置く位置に生えているノビルはもったいないので掘り起こし、今晩の天ぷらの具にすることにした。

タイヤの再利用を思いついたのは、以前矢野さんが「タイヤはゴムの中にカーボンが練りこまれていて園芸資材としては悪くない」と言っていたのが印象に残っていたからだ。また、ビル・モリソンの『パーマカルチャー』(農文協1993)の中には、古タイヤを風除けや保温に利用する方法が多数載っている。

炭は前回用意したものがたっぷり残っている。

そこに、水脈を掘ったときに出た残土の山を崩して運び込む。男木島の小林さん親子も参加して、バリバリ働いてくれた。

同時に水脈の掘り起こしも始める。有機資材を取り去って溝を掘り返してみると、水が滲み出てきて水路になるのだった。そしてその底からはドブ臭いグライ化した泥土がたくさん出る。

しかしこの汚泥は空気に晒すことによって臭いはすぐに消え、良い肥料になる。

運んだ残土に掘り出したグライ土を重ね、その間に枝葉や炭を混ぜ込んで山を大きくしていく。

最後はこのように、古タイヤは隠れてしまい、形のいい小山ができた。ガスが抜ければここは花壇になる。ハーブや鑑賞花を植えようと思う。

一息いれて、昼は皆でうどんを食べに行った。まだ皆が行ったことないセルフ店ということで、「ひさ枝」に連れていく。

コロナ対策でマイ箸で天ぷらを取るようになっており、薬味が個別の容器に一人分ずつ用意されているのだった。いや、うどん屋さんも大変だよね。大根のおでんと・・・

細切りされたゴボウにエビが乗った天ぷらを取ってみた。

午後から食樹にとりかかる。これがコブシ。新たなシンボルツリーになるべく住宅側の丘の上に。

やっちゃん持ち込みのサザンカ。

僕は午後から訪れた見学者のI夫妻を家の中に案内したり、夕刻は早々と上がって食事の支度に取りかかっていたのだが、その間に苗木は次々に植えられて、夕刻までに無事に全部終えたのであった。「結」作業の力すごい・・・前回同様びっくりで感動したことだった。

小林さんとリンダさんがキッチンを手伝ってくれ、差し入れのマダイで鯛めしを。「かまどさん」は3合しか炊けないので2回に分ける。タイはぶつ切りにして塩で臭みをとる。あとは昆布と酒と塩で米と炊くだけ。

そして、山菜(ふきのとう、原木椎茸、ノビル)と魚介(キスとスミイカとアナゴ)の天ぷらをやった。僕は魚をさばき、リンダさんに仕込みを手伝ってもらい、宿の経験で慣れている小林さんに揚げてもらって大助かりだった。写真はキスとノビルの天ぷら。

鯛めしは皆さん絶賛の様子♬ その他、昆布と鰹出汁で吸い物を作ったり、小エビを囲炉裏で焼いたり、タコをアヒージョにして食べたり。そして今夜も囲炉裏暖炉はずっと燃え続けるのだった。

デザートは今夜もバイタミックス でカシューナッツ・アイス。ここで閃いたっ! 冷凍庫に真空パックで保存してある丸のままの冷凍イチジクの実は、そのままクラッシュでアイスになるのでは?

リンダさんに訊いたところ「なるよ〜」との返事♬ どうせなら甘みには自分で採取したニホンミツバチの蜂蜜を使ってみよう。

やっちゃんも興味津々で見学。

高回転の轟音もなんのその、タンパー(突き棒)をガシガシ突っ込むリンダ嬢。

調子よく引っかかってくると棒を離してもひとりでにクラッシュしていくらしい。

完成したアイスをコンテナの上から見たところ。出来上がるとこのような形になるという。

で、お味のほうは・・・メチャクチャ美味い!!! 庭づくりで果樹がどんどん増えてもバイタミックス があれば愉しみ激増でわないか=!

明日は有志の居残り組みでビオトープ作り。杭や足場板を買いたいので、朝イチで「西村ジョイ/成合店」に買い物に行く。西村ジョイには柑橘の苗木や草本類が豊富に揃っているので、買い足して植えたいと思う。


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