先日、囲炉裏ができたばかりの家田君の家に様子を見に行って思ったのだが、炭の囲炉裏を生活に頻繁に使っていこうとするとき、熾炭がどうしても必要になる。上質の炭はたしかに火持ちがいいのだが、火付きの速い熾炭が要所要所にあると、とても便利なのだ。
しかし熾炭は市販されていないから、自分で作るしかない。家田君のところは薪風呂なので熾炭はその残り火で確保しているのだが、生活囲炉裏をやるにはそれではどうしても足りない。
僕も火鉢を毎日のように使っているので、熾炭が必要になるのだが、うちでは囲炉裏暖炉の上でデカイごろりとした薪を載せて意識的に大量の熾炭を作ってしまう。
二又の割りにくい薪はこんなときに、よく燃えている薪の上のドンとのせて炙っていく。
すると全部燃え尽きる前にある程度の塊のまま炭になってくれる。火箸で叩くとバラッと崩れて大量の熾炭ができる。火がぜんぜんついてない黒い状態で落ちる炭が多数できる。ということは、燃やしながらここで炭化がおきているということだ。
出来上がった熾炭は燃えていない証拠に角が尖っていて色が黒い。
普通の熾炭はこのように角が丸い、そして白く灰がつく。
焚き火をするとき、野外で煮炊きするときに、このように意識して熾炭作りをするのもアリかもしれない。そのとき、ふだんは厄介ものだった薪割りで刃が立たず放っておかれたヒネた薪が、有用になってくる。
今日のベジ献立。もうそろそろ2ヶ月になろうかとしているのだが、全然飽きない。
動物食は今のところほとんどこのちりめんじゃこ(イワシ)だけ。
鰹節も止めたので昆布は以前よりも頻繁に使うようになった。そこで最も簡易的な佃煮を。出汁ガラの昆布を細切りして、ごま油で炒めてからみりん・酒・醤油でいりつける。それだけだが、かなり美味しいのでびっくり。
ちょっと固いのをのぞけばむしろ今までの佃煮よりも美味しい。これは若杉ばあちゃんのレシピだが、各調味料が本物でなければならないのは言うまでもない。本物の調味料は高い。しかし、動物食を止めれば高い調味料への支出など知れたものである。