薪事情が導く「囲炉裏+火鉢」の暮らし


現在のパルテノンの状況である。薪が積まれているが、これは近所の土建屋のおやじさんからタダで貰ったものである。一見積んであるように見えるが、実は無造作に山にしているだけで、近づくと・・・

こんなことになってる。ここから必要な分だけ割って囲炉裏暖炉のある2階へ持っていくのだが、割りやすいものはもうおおかた割って使ってしまった。

残りは根元の部分や二又や枝だらけの部分など、ほとんど斧が入らないものが残っている。

そこで囲炉裏暖炉に塊のまま乗せて焼いていく。

枝やねじれた繊維が交錯した部位というものは、非常に硬く稠密で火持ちが良い。そしてこのような形で燃やしていくと、大量の熾炭をつくることができることを発見した。

この塊だと一回で現在の火消し壺が一杯になってしまうくらの熾炭ができる。

このくらいの、形のいい硬い熾炭がごろごろできるのだ。これが、火鉢ライフには欠かせない。火鉢の使い方にイマイチ入り込めない人は、この熾炭が無いこともネックになっているのではないかな? 市販の黒炭ばかりだと火つけに時間がかかり面倒になる。熾炭はあっという間に着火するので、スターターに最適なのだ。

熾炭は売っていないので、焚き火などでできた熾炭をとっておき(火消し壺がなければ、蓋つきの鍋などに入れ蓋をするとると消火できる)、一度使ってみるとよい。この熾炭と市販の黒炭をコンビで使うのが火鉢ライフのコツである。

今日もベジ。里芋の味噌汁。味噌汁の味噌は酒井先生からいただいた3年味噌を毎日のように使っている。畑の野菜のおひたし、ぬか漬け。畑の産物がいくらかでも食卓に上がるようになってきたのは嬉しい。

ごま塩を手作りの木のスプーンで。前述の根曲り二又部分だが、実はこのようなクラフトに使ったら面白いものができそうな気がする。とくにロクロで碗など作ったら面白い杢(もく)などが出て楽しいのではないか?

いま伐採枝などはゴミに出されて焼却場で燃やしたりしているんだよね。そして山に入れば枯れ枝や立ち枯れ、倒木がごっそり・・・誰も採る人がいない。

薪ストーブライフでなく「囲炉裏(or 囲炉裏暖炉)+火鉢(or 行火コタツ)」がこれからのスタンダードになっていくと思うね。

この間の囲炉裏作りワークショップで思ったんだけど、皆知らないだけなんだよね。若い人も囲炉裏と火鉢に開眼すると確信を持ったよ。


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