琵琶湖比良山系「蓬莱山」登山


予想通り、ばっちり晴れた❣️ ここは、来月から「囲炉裏暖炉」作りのワークショップをするHACHIYADO339、その正面に見えるのが蓬莱山(1,173m)だ。

今日の午前中は山登り。前回、湧水を汲みに行ったその道を自分の車で上っていく。荒廃人工林が続く。風倒木が多数。

車道はけっこう荒れているので、リンダ嬢の勧めで途中のカーブに駐車する。

車道を歩き始める。小女郎峠付近に大きな崩壊跡が見える。イタル君の話では、ここ10年内のものだという。砂防ダムは崩壊をせき止め、下流を守るためのものだが、せき止めたおかげで上流の土中環境は悪化する。それが数十年を経て最上部の崩壊を招く。いま、日本ルプスでもこのような山頂付近の崩壊が目立ち始めている。

7:30 、登山道の分岐点に到着。

中腹は人工林地帯だ。「公社造林」の立て看板が立っていた。以前、「びわ湖造林公社の負債明るみに」という記事をブログに書いたことを思い出した。県の作成した「公社造林のあり方」について35ページのPDFが出ている。

「公社造林のあり方」に関する取りまとめ(森林政策課/令和元年)

トチノキの落ち葉。香川の山とはかなり違う生態系であることを知らされる。

根倒れの木々がいくつも現れる。

シカが食べないアセビがよく目立つ。

かなり大きなブナだ。人工林に造林される前はかなり生えていたのだろうか。

スギゴケとイワカガミ。この後、イワカガミの大群落地帯を通る。

ブナの幹にツキノワグマの爪痕。

イワカガミに狂い咲きの花が何株かある。普通は早春に咲く花なのだが・・・。

9:00、崩壊地の近く。琵琶湖の絶景が見え始める。先日訪れた沖島が見える。

イワカガミの大群落。これは春の開花期にぜひとも再訪したい。

守山石が現れる。話には聞いていたがこれがそうなのか・・・。チャートの一種という。京都の庭石としてかなり使われたらしい。

山頂が近づくにつれ急登がいくつか

それを抜けるとシダの群落の草原状に。風が強い!

「琵琶湖バレイ」のロープーウェイ駅が見えてきた。スキーだけでなく琵琶湖を一望できる絶景スポット「びわ湖テラス」で知られ、周年の観光地になっているらしい。

琵琶湖大橋まで見える大展望、すごいな・・・。

頂上への道が不明瞭な上、強風でかなり寒くなったので下山することにした。同じ道を下っても帰りの目は新たなものを発見するものである。ひょっとしたら、春にはギフチョウが飛ぶのだろうか? カンアオイがあるではないか。

そして、登りでは見逃していたトリカブトの群落。これまた狂い咲きの花を発見し、カメラに収めることができたのだった。

途中、湧水で一息入れ、12時過ぎにHACHIYADOに戻る。明日の囲炉裏作りワークショップの準備のため、やっちゃん宅へ。途中、琵琶湖大橋ちかくの蕎麦屋で昼食。食べ始めてから「湯葉入りの温かい蕎麦」があることに気づいたのだが、後の祭り。いやベジなもんで苦労しますわ・・・。

琵琶湖の西岸から東岸へ。いま登ってきた蓬莱山が屏風のように立ち上がっている。ブナにツキノワグマ、イワカガミの群落に琵琶湖の大絶景、日本の山はまだまだ素晴らしい・・・と思わされた半日登山だった。

夕刻、やっちゃんと永源寺の家田邸へ。明日からのワークショップの資材や道具のチェック。


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