水路のエビ、入梅いわし、ミツバチの同定


棚田のイネが「いもち病」にかかっていると連絡が入ったので朝から単独でGomyomのフィールドへ向かうことになった。僕はイネの病気に関してはほとんど知識がないのだが、ネットで調べてみるとけっこう重大な病気で、放っておくわけにはいかないようだ。

というわけでバケツや容量の測れるペットボトルや計量カップを積み込んで、途中で「いもち病」用の殺菌剤(住友化学の「ブラシンフロアブル」)を農協のふれあいセンターで買い求めた。

途中、Fjさんも大型容器持参で来てくれることになり心強い。なにしろ農薬撒きなんてやったことがないので、エンジン式の高圧洗浄機も初めて使うのである。

Fjさんが到着するまで各田んぼのいもち病の状況を確認して写真におさめ、蜂箱を見に行った。入り口にたくさんの蜂が集まって羽で風を送っている。猛暑になると巣の中の温度が上がりすぎて、女王蜂の産卵量も大幅に減るのだそうで、箱内の温度を下げるためにお尻を向けて一斉に羽を動かしては風を送っているのである。

ちなみにこの動作でお尻を向けて扇ぐのがニホンミツバチ、頭を向けて扇ぐのがセイヨウミツバチだそうだ。だから、このハチはちょっと色が黄色いなと思ったけど、どうやらニホンミツバチのようだ(例外もあるらしい)。

ところが、Fjさんが到着して掃除と継ぎ箱をしようと裏蓋を開けたら、右手の甲を刺されてしまった。それほど痛くないが、ちょっとショックだった。なんとか継ぎ箱もできた。持ち上げると箱は重く、たっぷりの蜜の匂いがした。

ちょっと気になったのは箱を動かした時、中でワ〜ンという羽音がしないことだ。ひょっとしたらセイヨウなのだろうか? 決定的なのは後ろ翅の支脈をみることなので、死骸を1匹拾って家で確かめることにした。

前回の活動で掃除した水路は泥が消えて透明になっていた。

雨が泥を流してくれたこともあるが、水路内の灌木や草を適度に刈って空気通しをしたことも大きい。ともあれ澄んだ水の流れが見えるのは気持ちのいいものである。

雷が鳴って雨が降り出した。これではおそらく薬を噴霧しても定着しないだろう。群馬に居るN先生に連絡をとって確認したところやはり乾いたところに噴霧しなければダメで、その後2時間くらいは雨に当たってはいけない、と。

すごい土砂降りになり囲炉裏に逃げ込んで火をつける。

雨のすき間をぬって高圧洗浄機の試運転をやってみた。エンジンはかかるが細い水が出るばかり。六角レンチなどを使って心臓部を分解するもうまくいかない。結局最初に吸い込みホースに水を満たしてサイフォンにすると良いようだ。

うまく行った。天気予報で降水確率が少ない土曜にFjさんと作業日を決めて帰還。

Fjさんがタガメ飼育の餌のエビを採りたいというので前にクレソンを掃除した右の沢を教えてあげると、どっさり採れた。

ここにはイモリも2匹泳いでいた。やっぱり適度な掃除は大事だな・・・。見た目も良いが、生き物たちにも混み混みの空間は生きづらいのである。

帰り、きむらで鳥取産のよく太ったマイワシをゲット。梅雨期に水揚げされるマイワシを「入梅いわし」と呼び1年の中で最も脂が乗っている時期だ。

これで2尾分。中落ちもスプーンでこそげ取ってネギと叩きにする。すばらしく美味い!!

〆はご飯に味噌汁、叩きごぼうの胡麻和え、大根おろしとじゃこ。

さて、ミツバチの同定を。

TG5の顕微鏡モードで後翅を撮影。ニホンミツバチだった!


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