翌日はやっちゃんと八木くんが関わる大阪のこども園に行くことになった。前夜、宿泊先のやっちゃん宅でそのこども園の図面や、いま考えている「大地の再生」的な処方を聞いてはいたのだが、やはり現場に行かないとさっぱりイメージが湧いてこない。
行って見ると敷地に雨の後の水たまりが多数あり、園児たちはその水たまりを喜んで、泥んこ遊びを楽しんでいる。一方で水はけの悪さは解消したいし、この水たまりがビオトープ的に使えればいい・・・という矛盾した要求ではあるが、地形的にみても周囲の環境からしても(住宅地ですぐ前に2車線道路)水は既存の枡やマンホールやU字溝に落とし込むしかない。
探してみると埋もれていた枡が出てきたりして、ともあれ高低差は確保できるので、水切りによって水はけはなんとかなりそうである。大きな水たまりの水はすべて流せないだろうけれど、以前もバケツで櫂出していたというし、様子をみながらビオトープ的な再生ができるか探っていくのがよいと思う。
幸い敷地全体の風の抜けはよく、樹木も適度に植わっているので暗くて嫌な感じはない。先生方はむしろ草が生えていてほしいと願っていて、点穴やチップなどのグランドカバーで草は復活するでしょう・・・と言うと喜んでおられた。
それにしても、敷地にほとんど草がないその理由は園児たちの「踏み圧」だというから驚いた。私立のこども園で自然とのふれあいをテーマにしているので、以前は園内で火を燃やしたこともあったという。
見れば道路側の桜の木が一部枯れていて、枝が折れてぶら下がっている。そんな枯れ枝を整理して、その枯れ枝で小さな焚き火をして、残った炭や木灰を敷地の再生に使うという連続性が、この大阪の町なかの敷地でできたら面白い。
職員室でお昼をいただきながら話を聞いていると、園長先生のご主人は僕の本『囲炉裏と薪火暮らしの本』を持っていたりして、話が弾むのであった(笑)。その後、お住まいのログハウスを見せてもらい(後日、やっちゃんが草刈りを手伝う予定)、途中ウツクシマツを見て東近江に帰還。
実はこの日大阪から直接帰ろうかな・・・と考えていたのだが、「大内さんにもう一泊していただいて炭火の使い方を教えてほしい」みたいなノリになってしまい、夜もまたけっこうな人たちが集まったのであった。
湖西の八屋戸のI君(以前、薪火wsをやった)も魚を持って遊びに来てくれ、やっちゃん宅の庭で炭を起こしてアユを焼いたりした。ビワマスの刺身を初めて食べたが旨いものだった。そしてまたしても釣り獲物のアオリイカをご馳走になったのだった。
そして昨夜のクライアントのYさんが娘さんを連れてきて、「紙芝居見たい!」というので、焼きが一段落したあとで室内に戻り、タマリン紙芝居を一発(笑)。それにしても琵琶湖に来るとなんでこんなに日本酒が美味しいのか?