兵庫県加古川へ。ON THE HILLの敷地、2回目のワークショプ。ムサシのメンバー、あれからいろいろ頑張ったようで、水たまりだらけだった駐車場は芝が張られ・・・
その周りに「大地の再生」の水脈が入って、まったく様変わりしていた。岡本君の話では水はけも劇的によくなったそうだ。
ただ石垣への開放ルートも1本追加したほうがより良い・・・とアドバイス。風みちや水脈は、出口とその形状が重要である。
今回はまず小さな薪火の実践。石で炉を組み、竹と二又枝で三又囲炉裏を、その薪火でカレーを作る。岡本君がイノシシ肉を用意してくれたので、先にやわらかく水煮しておく。
さすがアウトドア慣れしている所員たち。てきぱきと自ら仕事をこなしてくれ、どんどん料理が進む。
彼らはこれまで薪割りのイベントを仕掛けたりして、太薪をがんがん使う薪ストーブ派だったと思うのだが、代表の岡本君自身がローコスト・ローインパクトな囲炉裏に目覚めており、今回の企画を受け入れてくれた。
参加した皆が、この最小限の炉と細い薪で、これだけの調理ができることに驚いたようだった。また、石や竹や二又枝といった周囲にあるもので炉が組めること、焚き火で本格的な調理ができてしまうことにも・・・。
お味のほうは?
午後は隣接する森の周りを案内してもらいながら、草刈りや枯れ枝拾いなどで風邪通しを見ていく。
アスファルト道路とのきわ。U字溝にかぶっている草を刈っていく。すべてが高刈りではない。地際から刈るべきポイントがありそのメリハリをつけることで風が流れる。
風が流れることで淀んでいた有機ガスが蒸散し、風で葉が揺れ揺れ合うことで草木の成長は抑制される(エチレンなど植物ホルモンの影響)。すなわち空間的な棲み分けの秩序(自然樹形)を取り戻していき、過密なヤブ化が解消されていく。
施設の屋上に案内してもらった。加古川の街が遠望できる。
ここはかつて青少年のための宿泊研修施設で、高度成長期にかなりの資本が注ぎ込まれたと見える。このホールの上の塔のようなものは、実は内部にある大囲炉裏(焚き火台?)の煙を抜く煙突なのであった。
前回これを見た時はさすがに驚いた。集団就職で京阪神にやってきた若者たちが、ここに連れられ火を囲んでフォークダンスや歌声喫茶的なことをやっていたのだろうか💧
まだここで火を焚く実験をやったことがないという。ホールの壁には吸気口がたくさんついており、このフードは重り付きのアンカーで上下するらしく、排気口にはダンパーのようなものがついている。今回、どこかで火を灯す実験ができればよいのだが、なにしろ日中はお客さんがいる。
ともあれ1日目はこうして終了。夜はON THE HILLのレストラン・バーにて。
ON THE HILLのプロデューサーで現代美術家でもある亮さんの作品が展示されていた。
お客さんに混じりながら会食。岡本社長と、ムサシの国内営業部チーフの陽子さん。
前回、薪火のイベントなら絶対参加します! と言っていたのに仕事で来れなかっらFさんが夜になって駆けつけてくれた。
岡本君はかつてのアウトドアムーブメントがトレースできていて話がはずむww。これは往年の名ルアー「ラパラ」。フォルムはまったく一緒だが、昔こんなカラーはなかったな・・・。
明日は「風の草刈り」をマスターしたいというので、森とその周囲をみっちりと。
▼ロングインタビュー