Gomyo倶楽部から戻って、お約束の牡蠣のスープをバイタミックスで作ってみる。昨日の牡蠣フライから弾かれたん残り、つぶの不揃いの小さいもの形の悪いもの。それらを洗ってからひたひたの水で煮ていく。
トマト、タマネギ、ニンジンも一緒に。これは『丸元淑生のスープブック』にあるほうのレシピだ。『クック・ブック』にある旧レシピは野菜は白菜だけを使っており、香辛料も違う。
ニンジンに火が通ったらいったん火を止めて、
バイタミックスで低速攪拌。この低速もできるのがポイント(10段階に変速できる)。左はパルススイッチといって一瞬だけブレンドするパルス機能を持つ。みじん切りや食材を砕くときに、設定の回転数で好みの粗さに砕く事ができる。
ちょっと粗めにして鍋に戻し、塩コショウで味を整え、白菜の細切りを入れて一煮立ちしたらできあがり。白菜はあまり煮ないのがポイントだそうだ。
うん、色は悪いがこれはたしかにすばらしいスープだ。
ご飯を入れて食べても美味しい。優しいが深い。滋味がいきわたるような・・・
ウチの前のミキサーにはこの低速回転のツマミがなかった(パルスはできる)。丸元淑生はオスター社のブレンダーを長年愛用し、著書『キッチン・バイブル』でも絶賛しているが、日本では途中で輸入が途絶えた歴史があるらしい。
ところで丸元レシピにはブレンダーを低速回転で使うものがけっこうある。『シンプル料理(2)』(講談社1995)にも「かきのスープ」があるが、こちらは上記の素材にさらに菜花が加えられており、菜花以外はけっこう細かくトロリとするまでブレンダーにかけている。
上写真が当時、丸元淑生が愛用していたオスター社のブレンダーである。いま社名はオスタライザーに変わりデザインも新たになった(下写真)。並行輸入品でも値段もそこそこ、アーバンなキッチンには似合うかも? オスターいろいろ調べたことがあったけど、僕はこのデザインは好きじゃないので触手は動かなかった。
ともあれ丸元淑生がブレンダーを使っていた料理をこれから発掘していくのも愉しみである。さて本日Gomyo倶楽部ではピザ窯で初めてパンを焼いたのだがその結果は?