御幣、納まる


昨日は設計士Kさんの家に呼ばれて囲炉裏を楽しんできた。今日は午前中調べもの。午後から家の必要小物を買い出しに行き、その足で現場へ。

棟梁は台所側の天井のボードを張り中。おお、早いな。2階の天井下地がすべて入っている。

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そこに、上棟式のときの御幣と棟札が入っていた。

この家の2階は勾配天井にし、そのうち約半分をロフト・収納にしている。そして断熱材を吹き付けでやっているので、これまで御幣と棟札を置く場所がなく、2階の床の片隅に保管されていたのだ。

それが、下地の角材が組まれることで、ようやく納まったのである。

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嬉しかった。この御幣と棟札が、家の頂点に収まることが、私は重要なことだと思っている。これは伝統的な木造・軸組の家でしか味わえない。ここに家に関わる皆の思いや、木々のパワーや、あるいは天空のエネルギーが集まって、木組みを通って隅々に張り巡らせ、地面にアースするというイメージが浮かんでくるのである。

また、一本の植えられた苗木が、下草刈りを経て、枝打ちを経て、間伐を経て、伐採され、製材され、鉋をかけられ、刻まれて、ここに組まれ、建物として昇華する。その苗木の化身が、この御幣と棟札とダブルイメージになるのである。

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今日は別の職人さんが来て、壁と窓のシーリングをやってくれていた。

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棟梁は、明日は階段を仕上げるそうだ。

おまけ。床柱を切った残り。

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