フジバカマの香り、イリコの小分け


刈り草を積んだ場所に「生ゴミ捨て」に行くのが毎朝のルーティーン。そのとき熟したイチジクを見つけては帰りにもいでくる。ついでに花を摘んでくる。フジバカマがじゃんじゃん咲き始めたので生花には困らない。

トイレにも生けてみた。トイレに生花の一輪挿しがあるのはすごく気分がやわらいでいいものだ。

この季節、セットで黄花のセイタカアワダチソウを飾るとなかなか良い。

これも畑庭の雑草なのだがタデの一種でボントクタデという。近似種のヤナギタデは葉に辛味があって川魚の薬味に使われるのだが、このタデは辛味がなく使えないのでボントク(間の抜けた愚か者)の冠がついている。植物ってこんな可哀想な名前がけっこうある。

この花も野外でみるとなんてことはない雑草なのだが、生花に混ぜるとなかなかいいものである。

階下から2階のリビングに戻ってくると、かすかに花の香りがする。近づいて匂いをかいでみると、フジバカマだった。なかなか甘くて高貴な香りがするのだ。これまで気づかなかったけど、つぼみが弾けるように開花したフジバカマは香る花なのである。

フジバカマは「藤色をした筒状の花弁を袴(はかま)に見立てた」ことが名の由来というが、袴姿なんてちかごろ見ないのでピンとこないよね。花よりも「葉を乾燥させると、甘い芳香がする」と書いたものもあって、

「中国では、若葉をもんで髪の毛にしのばせ、湯に入れて浴し、また身に帯びた。
この風習は日本に伝えられ、平安貴族はフジバカマを大切にした」というのだが、

「刈り取った茎葉を半乾きの状態にして初めて、桜餅の葉のような香りがします」

その葉を「中国でも女の子の簪(かんざし)にしたり、香袋(かおりぶくろ)として身につけていました。日本でも武士が戦場に向かう際たしなみとして、兜にフジバカマの香をたいたという記録があります」

という記述もあり、どうやらフジバカマは花より茎葉を乾燥したものに芳香があり「桜餅」のような匂いがするらしい。とりあえず葉っぱをつけたドライフラワーにして確かめてみようかな?

まだ採れる畑のイチジク。もうライバルの虫たちも少なくなったので、熟してからの食害も少なくなった。熟したとたんにハチ、アリ、ハナムグリ、コメツキムシなどがやってくるのだが、まあこの近辺にはサルがいないだけマシである。とにかく、今年はいつになく大豊作で、ジャムのストックがたくさんできた。

タマネギやショウガを炒めて薄味のジャムのように仕込む「チャツネ」も作ってみたのだが、このごろカレーを作る機会がなくてまだ開封していない。

夜はヤリイカ以外はぜんぶ植物系。味噌汁が美味い・・・。出汁は買ったばかりのいりこでとった。

香川ではスーパーで伊吹島の「酸化防止剤不使用」の最高級のいりこ(煮干し)が手に入る。このいりこはウロコがしっかりついたままで、その鮮度を物語っており、頭もワタも取らずにそのまま食べてもすごく美味しい。さっそくフードセーバーで小分けして冷凍庫に保存。

いりこはパッケージには「脱酸素剤」が入っているが、開封すると酸化が始まるので大袋を買ったらすぐに小分けして冷凍しておくのがよい。だけどラップやジップロック程度では酸化は防げない(ジップロックの素材ポリエチレンは酸素を通しやすい)・・・だからフードセーバー。使い始めて1年が過ぎたけどやっぱり便利。

https://www.foodsaverjapan.com


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