新しい土鍋、ぬか漬けのお茶受け


新居になったら、絶対にお気に入り「土鍋」を手に入れようと思い、早速ネットで伊賀焼きの土鍋を見つけた。形といい色といい申し分ない。すでに入手していた「かまどさん」と同じ長谷園のものだった。

でもねぇ、一人暮らしの今となっては2~3人用はやはりデカイ。というわけで今年は同じ柄の1〜2人用を入手。いいねぇこの形・色。これ「利休十草」というのだが「十草模様(とくさもよう)」というのは焼き物の図柄で植物のトクサのすっと直立した姿を放射状に描いものを言うらしい。

まず慣らしでおかゆを炊く。

大きさの違いはこんな。思ったより小さめだった。この中間くらいが一人鍋にはいいと思うのだが、まあいいや。可愛いから♬

冷凍保存してあったムクナ豆入りのきびご飯をコトコト。

昨日の味噌汁をあたためて今日の一食目はおかゆで。チリメンジャコ、黒ごま塩、自家製昆布の佃煮が合う合う♬ あと味噌汁がうまい!具はゴボウとコンニャクと長ネギ、となんだか支離滅裂なような組み合わせだけどw、妙に旨い・・・。

昨日は昆布と削りたての鰹節で濃ゆ〜い出汁をとったからなぁ。いまの子どもたちがこの味わいを知らないとしたら本当にかわいそうだ。日本料理はこのようなだし汁を調味の基本にしてきたのだが、これはただの旨味ではない。魚介と海藻の栄養素を抽出して野菜に合わせているのだ。

本物の出汁はまず香りがちがうのだが、冷えても深い味が消えず、翌日温め返しても感動的に美味しい。僕は毎年yuiさんの命日には仏前に精進の煮物を作るようにしているのだが、会がおひらきになってお客様に同じ煮物をお出しすると、みな驚くほどよく召し上がる。

雨が上がって晴れ間が出て、思ったより早く先日まいたタネたちが芽を出した。かつお菜がいちばん早くて元気だ。

ニンジンも出た。

これは大根。いずれも固定種なので強くて成長がいいはずだ。楽しみである。

しかし相変わらず畑にヤブ蚊が多いのにはまいる。それと落花生に食害が出た。カラスかな・・・。雑草をぬいてすっきりしたと思ったら、敵も入りやすくなったというわけか。

先日読んだファスティング本の著者、船瀬俊介さんは、3時に目覚めて梅干しに番茶をすすって仕事を始めるそうだが、僕はここ2年ほど梅干しを作るヒマがなくてストックがとぼしい。

なのでぬか漬けを番茶のアテにすることにした。定期的にかき回す習慣もできてちょうど良い。ついでに新しい野菜を入れておく。

大根の皮と赤ピーマンのぬか漬け。昔、お茶受けといえば漬物だった。甘味はぜいたくで特別な日のごちそうだったんだ。今じゃ本物の漬物のほうが貴重になってしまった(笑)。

西洋菓子は自分でクッキーなどを作ってみるとよくわかるが、驚くほど大量の砂糖・油脂を使う。おなじく出汁を取らなくなって煮物が減り、炒め物や揚げ物が増えた。そしてケッチャプやソースやマヨネーズが使われだしたのだが、ここにも砂糖と油脂がひそんでいる。

【断油】でそれがよく見えてくる。これからの時代は少しずつ、そのおかしさに皆が気づいていくだろう。


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