気になる最新家電、世界最強のミキサー、その名も「バイタミックス」。このところスムージーとか健康飲料作りで、すごく流行っているらしい。ウチにも同じようなミキサー系家電はある。160Wの「ミル付きジューサーミキサー」だ。カボチャとかのスープはこれで作っている(左側のミルで、鰹節と昆布を粉砕してメダカの餌作りにも使用)。
でもバイタミックスは性能が全然ちがうらしい。モーターと刃がものすごく強力で、他社の追随をゆるさぬほど細かく滑らかにするという。また回転熱でスープができたりパンをこねたりと、多機能もうたっている。
YouTubeを調べてみると「開封動画」から「使い方まで動画」まであるある。しかし値段が、これまたトンデモなく高い。一番安い日本仕様の小型機でさえ6万超(!)。プロ仕様になると軽く10万を超える。いま持っている「ジューサーミキサー」は山暮らししているとき買ったものだが、たしか3~4千円くらいじゃなかったかな?
6万円超・・・こんな値段になるといくら性能をうんぬんされても衝動買いのポチはさすがに起きない(笑)。どころか、動画をいろいろ眺めているうちに、疑問が出てきた。そもそも滑らかに粉砕することがそんなにいいことのなのか?
人間はものを噛み砕きすり潰す歯と、消化器官を持っているのだから、多少の固形物はあっていいのだし、噛むことで唾液が出て、消化もよくなって、むしろそのほうが身体にいいのじゃないか? 滑らか液状ばかり毎朝飲んでいたら身体が退化しちゃうんじゃないの?
実は我が家にはもうひとつ「パナソニック 低速ジューサー ビタミンサーバー」というのがあって、たまにジュースをつくることがある。柑橘をたくさん貰ったときとか、これでジュースを作るとすごくラクだ。が、ニンジンやリンゴなど、繊維の多いものは歩留まりがわるくカスがいっぱい出てもったいない感じがする。
バイタミックスはこれらを滑らかになるまで粉砕するので、栄養はもれなくとれるし無駄がない、という触れ込み。一方で、 低速ジューサーで繊維質を分離させたほうが有効成分はストレートに吸収されて薬効は高い・・・というハナシもあるわけだね。
で、僕としては突然閃いて、ニンジンを「ののじのサラダおろし」でしりしりしと粗くすりおろして、細かく切ったリンゴともぎたてのイチジクをのせて、自家製の柿酢とえごま油と塩をふって、よ〜く噛み噛みして食べたわけです(爆)。
けっこう美味しいのでしりしりを今度は反対側の細かい目でやって追加。そうそう、ニンジンサラダには干しぶどうもよく合うのです。TOMIZでオーガニックの干しぶどうを買っておいたのだった。
ついでにスムージの緑色を真似て、無農薬の赤カブの葉っぱを生のまま包丁で刻んで少し入れて混ぜてみた。けっこうイケる。果物やドライフルーツの甘みが勝ち過ぎた場合、味のいい中和剤にもなる。
これをゆっくり十分に噛みながら味わっているうちに、「バイタミックス」に対する購買意欲はみるみるうちに消えていき、そいうえばこれから畑の間引き菜が出るな、タンポポも使えそうだ・・・などと、気分は「人間バイタミックス」「人間スムージー」になっていくのであった(笑)。
もうひとつパナソニックのフードプロセッサー(MK-K48P-W)を持っているので魚のミンチはこれでできる。だいいち「バイタミックス」のサイズはデカ過ぎる。大家族のキッチンならまだしも、僕のような一人暮らしではオーバースペック過ぎるし置き場にも困る。
というわけで、還暦過ぎたけど老化してる場合じゃねえな、歯と胃袋鍛えなきゃ・・と思っている今日この頃なのでしたw。