「隠れ油」の本、断油生活開始


スバルの鍵が抜けにくくなってしまい、ディーラーに修理をしてもらうことになった。今回の代車はフォレスターだった(前回はXV の新型)。なんだか「もう十万km超えてますから新車どうですか?」と誘導されているようなw。それにしても3ナンバーのせいか修理費がけっこうかかる。ここ数年、取材で全国をハードに走りまくっていたからな。前回の車検ではこれまでの異音がベアリングの損傷と判明し、今回はサイドブレーキの信号故障とのことで部品変え。痛い失費・・。

フォレスターはなかなか運転しやすかった。そのまま近所のコメダにしけこんでモーニングを食べながら読書。先日、農文協プロダクションのTさんからFacebook経由で連絡があり、「大地の再生」のレポートを読んでくれているとのことで、Tさんが最近編集したという『洪水と水害をとらえなおす』大熊孝、『水田と前方後円墳』田久保晃、2冊の贈呈を受けていた。

でも、持っていった本は県立図書館で見つけた食事関係の本だった。林裕之『「隠れ油」という大問題』(三五館2017)、ケリアン・ペトルッチ『最強「ボーンフロス」食事術』(集英社2017)など。油の問題に関しては何度か過去に書いているが、もういちどおさらいのつもりだった。

「隠れ油」の本はサラダ油断ちでアトピーや花粉症が劇的に治った話が興味深かった。リノール酸の過剰摂取から合成されるアラキドン酸、これがカスケード反応を起こすとプロスタグランジンE2というホルモン様物質が爆発的に発生、これが強い生理活性を持ち、痛み、熱、腫れなどの炎症作用を引き起こすという。

このリノール酸の過剰摂取は肉食偏重でなりやすい。とくに鶏や豚には肉そのものに多く含まれているが、これを油で揚げるとさらにリノール酸の過剰摂取となる。食生活の欧米化によってそれまでの「煮る・焼く」から「炒める・揚げる」に変わったのは  昭和30年代後半で、筆者は「東京オリンピックは油漬け元年だった!」と書いている。

僕は昭和34年生まれなので東京オリンピックのときは幼稚園児(5歳)だった。マヨネーズやインスタントラーメンが登場したのもちょうどこの頃。水戸の町なかで育ったので、成長期にこの影響をもろに受けたといってもよい。それでも生まれた時から油漬けの世代(筆者は彼らを「オイルネイティブ世代」と呼ぶ)よりはマシだろう。納豆や焼き鮭、めざし、秋刀魚、母手作りのたくあんに朝鮮漬けなど、オメガ3や発酵食品は並行して食べていたのだから。

しかし、小学校から中学にかけての学校給食は、この油という観点からは最悪だった。米はほとんど出ず、主食はほぼ毎食「白い食パンにマーガリン」そして牛乳。おやつには「食べ始めたら止まらない」スナック菓子が出始めて、ファンタなどの無果汁・清涼飲料水をガバガバ飲んでいた。食卓には味の素の瓶が置いてあり、ぬか漬けにさえ食前に振りかけられていた。

この本で初めて知ったのは政府指導で「キッチンカー(栄養指導車)」が全国を回る運動が行われていたこと。アメリカの小麦組合が無償提供したものだそうで、調理ができる大型バスに栄養士を乗せて、欧米型の調理を実演して回ったのだそうだ。スゲエなw。

またアメリカ政府主導の「製パン業者技術講習会事業」が全国200会場で行われ、1万人のパン職人を送り出した。そういえば僕の実家から歩いていける距離にも小さなパン屋さんがあって、よく買いにいったものだ。あの頃すでに、街中には点々とパン屋さんがあった。パンそのものにも油脂が含まれているが、パン食はさらに油脂と肉などの動物性蛋白が合うのである。

とくに考えさせられたのは第3章の「現代人は油原病〜脳に油が支配されてしまう理由」だ。人間は飢餓状態でいることが当たり前の遺伝子を持っており、脂肪(油脂)は飢餓状態を乗り越えるためになくてはならない体内蓄積のエネルギー源だ。ゆえに油脂が多い食事をとるとドーパミンがより多く出るように脳内が仕組まれている。ということは、現代のような飽食環境では、意思をもって嗜好をコントロールし、食を峻別する必要があるということだ。

人類は油脂を摂ることで快感を得るようにDNAにセットされており、食品産業はこの原理をうまく利用し製品の開発・販売をしている。「やめられないとまらない」商品を生み出すことが食品メーカーの使命なのだ。これには油だけでなく砂糖、過剰な塩、化学調味料、保存料・着色料などの添加物もセットになっている。

体に良いと思っていたサラダ油などに含まれるオメガ6脂肪酸が、実はアトピーや花粉症だけでなく、糖尿病、心臓病、ガン、うつ病、認知症など多くの病気に深く関わっている。かといって油なしの食生活は危険である。オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は必須栄養素(体内で合成できないので食事から摂る必要がある)だからである。

この2つの脂肪酸は摂取バランスが重要だが、現代人はオメガ6がはるかに過剰になっており、オメガ3が不足している。オメガ3は青魚やエゴマ油・アマニ油などに多く含まれている。近頃はスーパーでもオメガ3オイルが売られるようになってきたが、オメガ6(=リノール酸)の害、オメガ6を減らすことの重要性についてはスポンサーとの兼ね合いからマスコミではいっさい報道されることがない(これは、化学調味料や界面活性剤を含んだ洗剤やシャンプーに関しても同じである)。

車修理の受け渡しは夕刻と聞いていたので、何か昼飯を食べてからいったんアトリエに戻ろうと思った。スマホで調べていたら「食べログ」でけっこう点数の高い「変わり味」のラーメン屋があったので入る。

内装はウッディでなかなか清潔で良かった。

期待がふくらんで、店の一押しだというトマト味の辛いラーメンを頼んでみた。

しかしこれが、一口すすったスープがトマト缶独特の臭気。

食べログでもちもちと評されていた麺も、魅力なし。

アトリエに戻ってiPadで仕事の続き。が、気になって「隠れ油」の本を読み続けてしまった。この日にマーガリンの塗られた食パン(コメダのモーニング)や油まみれのラーメンを食べていた・・・というのもの何だが(笑)、そういえば昨日はリノール酸の油で揚げたとんかつでカツ丼だったし・・・。知識はあったのに油に関しては生ぬるだったな。

ラーメン屋を出て「隠れ油」の本を読了しかけたとき、突然「断油生活、ついでに禁酒、白米(砂糖)と肉食やめる」を今夜から断行する・・・という直感が降りてきた。ちょうどダバダ火振りが昨夜で空になったというタイミング。冷蔵庫の中の白ワインの残りは流しに捨て、その瓶に揚げ油の残りを入れて下屋に出し、オイルポットを洗って空にした。

まだビールやオリーブオイルなど種々の油は残っているが、まあこれは客人料理用に保存しておこう。街は油だらけで商品には隠れ油も山ほどあるので、これで外食や買い食いはほとんど不可能になる。ちょうど取材要請が切れたところで、執筆に専念したいこともありタイミングがよい。

断油はオメガ6の精製油「米油、棉実油、大豆油、ゴマ油」オメガ9の「オリーブ油」をいっさい止めてみる。オメガ3の青魚やエゴマ油・アマニ油は積極的に摂る。バター(ギー)、ラードは控えめならOK。

ただしお付き合いは別ということで、ちょっと縛りはユルくしておこうと思うw。夜にはKindleで内海聡氏の電子本を購入して読破し、知識と決意を補完したのであった。というわけで今夜はこんな感じ♬


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