マスキングと雨樋


朝から本棚の設計。度重なる引っ越しで本はだいぶ処分した。しかし捨てきれないもの、持っておきたいもの、もちろん仕事上の資料として必要なもの。けっこうある。

今回は壁ぎわに大きな本棚(仕事資料のファイルも入る)を木を使って自作するのである。ある程度の図面を引いて、現場でサイズを確かめることにした。

3時過ぎに行ったら左官屋さんたちが外でお茶をしていた。まだ塗りには入れず下地のパテ処理と養生テープ(マスキング)を続けているとのことだった。

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石膏ボードの上に塗っていくわけだが、ボードのつなぎ目や角や入隅にはファイバーテープというメッシュの布を張って補強とクラック防止をする。

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部材と壁のきわにはマスキングテープとビニールでカバーする。

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私もイラストを描くときマスキングを使ったことがあるので、それががいかに重要な作業であるかは知っている。

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とにかくこの建物は壁から桁や火打梁が飛び出していたり、枠をつけず3方に漆喰を塗りまわす窓があったり、階段も踏み板以外は塗り回しでルイス・バラガン風だったりで、もう左官屋さんは大変なはずなのだ(汗)。

雨樋がつけられて下まで完成していた。

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屋根の下の鼻隠しに付ける部分はその色に合わせて白系だが、壁に沿わせるところは壁色に合わせてモスグリーンにしてもらった。

細かいことだが、これは正解だった。

現代住宅は後からのたうち回る配管の色が建物の外観を台無しにしてしまう例がたくさんあるではないか。

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本棚のサイズ検討の後は、一階に下りて床の間の無双釘の高さをシュミレーションした。無双釘とは床の間の壁の真ん中に忍ばせる引き出し釘である。軸を下げるときには隠れて見えないが、軸を下げないときは、この釘に花瓶を下げて花一輪を挿して楽しむ。

床の天井と落としがけの高さ、そこからくる壁の見え方、釘の位置に花瓶を下げてそこに活けられる花、それらを思い描いて理想的な釘の高さを出してみる。

これは後に、棟梁と相談である。

帰りにBOOKOF発見。美術本のいいのがあったので2冊買ってしまったw。本棚つながりの衝動買いだネ( ̄▽ ̄;)。


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