千駄ヶ谷の駅から外周を半周してしまい、駅からだいぶ離れた。どうせなら原宿まで歩いてしまおう。そういえば明治神宮にも隈研吾の最新作「明治神宮ミュージアム」がある。せっかくだからそれも見ていこう。相変わらずどこに行っても外人観光客が多い。
予想はしていたが、かなり地味な佇まい。
鉄鋼と鉄筋コンクリートの入母屋づくり。
2階コーナーはキャンティレバーでグッと張り出す。
その下は砂利敷き。
この潔いコーナーの納まり!
内部、写真撮影OKなのはこのフロアーだけだった。
天井は木毛セメントだろうか。
神宮内でいらなくなった木材を再利用したという長イス。
展示室も厳かな演出がよく効いていてすばらしかった。栃木県の「那珂川町間馬頭広重美術館」を思い出させた。
軒の高さを抑え、屋根を細く分節し、外壁も、大和張りと呼ばれるディテールを用いて細かく分節することによって、建築を森の中に消していこうと試みた。
構造体にH鋼を用い、可能な限り透明な空間を実現し、H鋼のフランジ間をヒノキの板で埋めることで、構造のシャープさと、空間の暖かさ、やわらかさとを両立させた。建築に際して切り倒された欅、楠などの樹木は、家具や内装に再利用して、森という貴重な資源を循環させることを試みた。(隈研吾都市設計事務所HP)
かなり時間が押して来たが、せっかくなので参拝していくことにした。
神宮の杜がどのように作られたか書かれたパネル。わずか100年で広大な荒れ野にこれだけの壮大な杜ができたのは林学上の奇跡と言われる。全国から10万本の樹が寄進された。原宿駅かた専用の引き込み線が引かれ、そのため成木の運搬に有利だった。
この植樹を牽引したのは林学者の本多静六。本多は後に伊勢神宮宮域林の再生を牽引していく。
さて、帰る前にちょっと一杯引っ掛けていこう。
前回、初めて入った神田ガード下の立ち飲み「つみき」。せんべろのまち北千住にもあるらしいが、こちらは比較的新しい店で(2016年開業とか)内装もまだきれいである。焼きはもちろん炭火。焼き鳥ではなく焼きトン(豚の内臓)である。そして1本100円と安い!
1本からでも注文できる。広い店だと注文間違いや遅れが多発してイライラさせられるが、ここは焼き手が客をきちんと見ている(見れる範囲)のでそんなことはない。キンミヤ+ホッピー、これがまた焼きトンに合う! 残念ながらこんな店は高松にはない(といってもここ数年外飲みはほとんどしていないので分からないが・・・)。
新幹線とマリンライナーで帰還。たぶん途中で腹が減るだろうと、お弁当を購入してから新幹線に乗った。
マリンライナーの中で開く。崎陽軒のシウマイ弁当もすばらしい文化だと思う。いまだ弁当箱は経木である。
シウマイ(5つ)、マグロの照り焼、かまぼこ、鶏唐揚げ、玉子焼き、筍煮、切り昆布、千切り生姜、そして梅干しと黒ゴマがアクセントの俵型ご飯・・・そして杏子。
東京文化をプチ満喫した1日だった。