守山市立図書館@隈研吾、近江商人の家


翌朝、車中泊した大津SAで起き出して、トイレで髭剃りと歯磨き。これじゃまるで深夜トラッカーじゃないか(笑)。ここで高速を出る。琵琶湖の南岸を走る。琵琶湖からの流れ出し、すなわち宇治川の始まりを橋で渡った。湖岸を観察しながら北上し、昼過ぎに守山市立図書館(設計:隈研吾)へ。

前回は外観だけしか見れなかったので中へ。デッキスペースもあるんだね、いいなぁ。

しかし、杉板ルーバーのランダム配置が面白い。これぞ隈研吾マジック。矢野さんの話では、たとえば格子にしても、きっちり等間隔に作るより、あえてランダムにしたほうが、勝手に空気が動いて渦ができる。つまり、手仕事の揺らぎがいいのだ。現代ではコンピュータで意識的にランダムさや揺らぎを作ることができる。隈研吾もそうだが、大御所ではフランク・O・ゲーリーなどがそうだ。

ガラス面に平面図があった。ぜんぜん直方体じゃない! これ、コンピュータがなかったら、絶対に数量計算無理ですから(笑)。

郷土資料のコーナーに気になる本発見。じっくり読みたいが時間がない。今日は矢野さんと夕刻に打ち合わせの約束をしている。それまでに少しでもブログを仕上げておきたい。

自習コーナーに行ってきた。Wi-Fiやコンセントも完備。いいね♬

ここで矢野さんから電話。1時間ちょっと遅れるので次の見立ての現場を先に見に行っておいて欲しいと。

僕は打ち合わせが終わったら速攻で帰宅する予定だったのだが・・・(明日はお彼岸の墓参りの約束がある)。矢野さんをエスコートすべく待機していたやっちゃんに電話で事情を説明し、近江八幡の駅で合流。彼女の軽トラに便乗して現場へ。

途中、京都から単独で飛ばしてきた矢野さん電話で誘導。カーナビないのに、僕も矢野さんも地図の読み方に精通しているので、やりとりしながら無事現場着。

そこはやっちゃんの友人、今回の徳昌寺でのお弁当を作ってくれた一人のご実家だった。すでに暗くなってしまったのだが、家族総出で出迎えてくれ、外周を案内してくださる。カイヅカイブキの大樹が見事だった。

お屋敷にはおばあちゃん一人で住んでいる。庭があり果樹があり畑がある。江戸時代からの呉服屋の末裔、近江商人の旧家なのであった。いまは水がないが、家に水路を引き込む「かばた(川端)」もある。継ぐべき世代はこの家と土地をもて余している。が、これを解放して、様々な人を呼び込んで何かできないだろうか? というアイデアの萌芽がある。

それにはまず。大地の再生の視点が必要だろう・・・というのが、やっちゃんの友人の、若い施主の直感だったのだろう。

家に上がらせてもらった上に、夕食までご馳走になり、いろいろとお話しを交わした。矢野さんはここに大地の再生と学術連携のヒントを見たようで「うんうん解ったよ、これだよ!」などと呟いている。

近江八幡の駅に戻り、駐車場から車を出して帰ろうとするが、矢野さんはこれから「大地の再生と学術連携」の創起文の打ち合わせをどこかのSAでやろうという。さすがにそれは断った。

すでに夜の10時近く。高速に乗ったものの、眠気が襲ってきてSAでの仮眠を繰り返し、高松のアトリエに着いたのは翌朝の7:00過ぎ・・・やれやれ。


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