ミニマルな美しさが内蔵されているということ


玄関、最終仕上げの洗い出しの準備中。

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午前中、棟梁が来て、昨日とりつけた玄関の手すりにウレタンを塗り直してくれた。

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ん~いい感じになった。この白壁の上中央にはお気に入りの絵を飾るのだけれど、空間的に呼応してくれそうである。下の腰板の木目もいいし、幅木の赤も美しい。

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ビス隠しのダボ埋めもトチで作ってくれ、それがマッコウクジラの目のように見え・・・ w。

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昨日ルーターで削っていた持ち手のくぼみが裏側に。

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床の間も天井の和紙貼りが残るのみ。心配された床柱と建具との関係は克服され、養生を取り去って床板を現してみると、その木々の組み合わせの美しさが際立ってすばらしかった。

今日は棟梁によって軸釘が打たれ、画竜点睛を見たという感があった。

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柱の角ぎりぎりに塗り込められた土壁と柱のちり(段差)との緊張感。そのわずかに覗いたヒノキの角が光の反射を見せて細い帯のなかにグラデーションを作っている。

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これはもう、現代美術のミニマルアートである。

私たちの選んだ、廊下の明かりもミニマル。

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無印良品にしてもLIXILにしても、時代のデザインは装飾を排除した透明感、ある種北欧的なものに向かっているように思えるが、私たちのアトリエも期せずして全体がそのような気配を帯びている。

日本の自然素材を使った職人仕事にはすべからくミニマルな美しさが内蔵されており、それがモダンデザインに調和するのはまるで魔法のようであり、本来なら最も美しい住宅は、この日本でこそ作られる・・・という気がする。


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