高松のアーケード街にある鉄筋コンクリートビルの屋上で、1年間水やりしながら育てたイチジクの挿し木苗。
元々は工務店の社長(大学時代の後輩)の事務所の庭先にあったイチジクなのだが、その実が実に美味だったので挿し木用の枝を切ったものを多数貰い受けたのだった。
バケツに水を入れて、元の部分を漬けておくと芽が出てきた。それをバーミュキュライトを入れた鉢に植えたのが2014年の4月13日。
毎日水やりを欠かさず、ときには泊まりがけの外出中に強風でひっくり返ったのを隣人の方が発見して直してくれたりとm(_ _)m、様々な試練を乗り越えつつ、
いよいよ2015年2月20日、敷地に植樹。このとき建設中のアトリエは完成間近で、私は囲炉裏の枠なんかを作っていた。
その後、イチジクは根付いたが、元気がない。土が悪かったのかもしれず、試験的に根まわりに炭と木灰を入れてみたら、2週間ほどで葉の色が濃くなり元気を取り戻した。
でも、この年はまだ苗が小さ過ぎて、秋に実は付かなかった。
そして今年・・・春からイチジクはぐんぐん大きくなった。とくにパルテノンと道路の間に植えたものは成長著しく、初夏頃から実が膨らみ出したものが現れた。
ところがカミキリ幼虫の食害があり、このままでは枯れるか?・・・という惨状の樹が数本。というわけで薬剤での虫退治を通過。
そしてついに初収穫!第一号!
お尻が割れているのが完熟のあかし。アリが這っていたので追い払う。
メリッと割って、スプーンで食べてみる。美味い!!!!
市販品との違いをしいて言えば、甘さの奥にある爽やかさと玄妙なるコクである。
根付いた苗は15本あるが、そのうち大きく成長して実がついたもの5本だけを摘心した。
順調にいけば、次々に完熟の実が収穫できることと思う。しかし、果樹の手入れはなかなか大変ですな・・・「子育て」にも似て。