「大地の再生ライセンス講座」@上野原/2.水脈との格闘、オニグルミ食べる


矢野さんが常に語っているのが「水脈」と「導線」であり、空気と水の日常的な対流である。それは部屋の物の置き方ひとつにも当てはまり、影響する。物を散乱させて重ね置きしたり、コーナーに物をまとめ置きしていると、風が通らずホコリがたまり、虫がわいたりする。

以前、矢野さんが私のアトリエに立ち寄られ、囲炉裏暖炉わきのリクライニングチェアでくつろぎながら「この部屋は風通しがいいね・・」と言っていたのは、そんな目で見ておられたのだ。

朝のミーティングの後、2階と1階の倉庫とふた手に別れ、簡単な「風通し掃除」を指示された。ライセンス講座では毎回「道具の置き方・しまい方」に言及される。それは現場仕事にも通じる原理がそこにあるからだ。

その出来を確認するように、矢野さんがブロアーで倉庫の棚のホコリを飛ばしていく。道具の置き方もまとめすぎると風が通らなくなる。また足元も非常に重要である。床を舐めるように風が流れていることが多いからである。

農道の現場へ。木の根元に巻きついた、流れてきた植物がまるでアートのようだ。これはやがてチェーンソーで剥がされて、水脈に使われた。

クルミがたくさん落ちている。

少し持って帰ることにした。意外にもほとんどの参加者が、こうしてクルミを拾って割って食べたことがないという。

昨日の工事の最先端。ここから田んぼは近い。

水が抜かれ、ネットが張られていた。よく実っているようだ。

しかし、今日も稲刈りはせず道の補修をする。

ポイントごとに横断管を入れる。

このような横からの流入、そして横断して川へ排水する場合、縦断管のレベルの取り方が難しい。深く掘りすぎると川への排水が弱くなり、浅いと山側の水が抜けない。

埼玉のOさんも午後から参加。

3時のおやつには地元の名産、おやきまんじゅうが現地で蒸されて出た。辛味噌味とあんこがあり、辛味噌がすごく美味しかった。

深い点穴ができたの杭打ちして管を立ち上げる。

田んぼへ曲がる分岐点に大きな水溜りができてしまった。暗くなる中、配管を移動してなんとか水が動く。田んぼの分岐点までは来たが、ここはアユの釣り人の往来もあるらしく、分岐の先にUターンの場所を作りたいという。とりあえず今日はここまで。古民家に戻る。

今日はやっと僕の手が空いたので食事作りを手伝う。市販のカレールーにクミンシード、ローリエ、シナモンスティックを使ったインドっぽいカレーにした。お肉はチキンが安かったのでそれをヨーグルトに漬け込んでからたっぷりのタマネギと、ニンニク・ショウガのみじん切りと共に炒めて煮込む。

岡山のSさんがキャベツのコールスロー風と、タマネギ入りクレープを作って花を添える。味は大好評であった。

そして9時過ぎから座学。ライセンス講座、実に濃いのである。

夜飲みの時間にクルミを割って皆に食べさせてみた。東京の西多摩に住んでいた時代、近所の河原で毎年どっさりクルミを拾い、娘たちと食べたのを懐かしく思い出した。


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