階段の漆喰塗りが完成


見学会も終わり、2階に運ぶ最後の大物、冷蔵庫も無事搬入が済み(ホントウは無事ではなく、少々壁・床に傷をつけた)、昨日は冷蔵庫の搬入とすれ違いに左官屋さんが来て、最後の仕上げ、階段の蹴込みの塗りをやってくれた。

壁と蹴込みの漆喰の輝きが連続して美しい。そこにスギの無垢板が空中に浮かぶように並んでいる。アイアン手すりの黒がひときわ映える。

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この漆喰は安土桃山時代からの製法を守る国内屈指の漆喰メーカー、九州・田川産業の「城かべ」を使っている。

漆喰を作るには、まず石灰を窯で焼く。理想的には塩を使って焼くことで未消化をなくし、粒子を小さくしすぎないのがいいが、鉄製窯では塩で腐食してしまう。このため田川産業では古来の土中窯を使っている。

保水力と糊の役割をするつなぎは北海道産の「黒葉銀杏」という海藻を使い、ひび割れ防止の「スサ」は麻や紙の繊維を使う。「城かべ」は、1964年に産まれた日本初の「既調合漆喰」なのだそうだ。それまでは職人さんたちが個々に調合していたのである(船瀬俊介著『漆喰復活―天然建材5000年の底力』彩流社 2008)。

今日は囲炉裏暖炉の補修。見学会中に炉縁の石が動いて剥がれてしまったので石屋さんが補修に来てくれた(モルタルでなく耐熱性の接着剤で付け替え)。そのとき粘土のコーティングが剥がれてしまったのでそれを補修しなければならない。というわけで粘土の塗り。

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ついでに木灰の差し入れをいただいたので、底上げのための発泡コンクリートの破片を撤収し、囲炉裏の中をすべて灰で満たすことにした。

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今日も海がよく見えた。女木島をフェリーが動いていく。

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今日の午前中は新居のもろもろの書類まとめと「すまい給付金」の必要書類を得るために法務局や市役所に出向いた。

昼飯は法務局の先に開店した「岡じま」。釜揚げが美味い丸亀の店の分店らしい。まあ、とにかく出汁が美味いです。この出汁をちょい薄めて蕎麦を食いたいんだけどなぁww。

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次回は「釜かけ」を食ってみたい。って関東の人間には「釜かけ? それ何?」って世界なわけですがw。

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