握り寿司考、五色台へ


ここ2〜3日天気が不安定で、花見をするには寒いほどであったが、今日は天気が良く暖かかったので、yuiさんのご両親を花見に誘った(週末からまた取材に出ねばならない)。アトリエの隣の保育園に大きなサクラが2本あり、花見は毎年恒例の行事である。2階のバルコニーからそのサクラ越しに海を見れるのが、ここの最高のご馳走なのである。

いつもは花見弁当をとるが、今年は近所の美味しいレストラン「カモメ」で食べようか・・・などと計画していたのだがあいにく木曜で定休日。というわけで、突然思い立ったのが「握り寿司」。実は、前々からご馳走しようと考えていた。

直売所に花と果物を買いに行き、その足で「スーパーきむら」に行って魚を物色。ちょうどスジカツオの半身が売っていたので、それとマダイとサーモンの刺身を購入。

米はいつも3合を精米して1.5合を炊く。それをおひつに入れて酢飯にする。米酢に塩と砂糖を適当に混ぜて、それを炊きたての米にかけてしゃもじで混ぜる。すし桶を持っていないのでおひつでやったのだが、おひつの木が水分のコントロールをしてくれるので、ご飯一粒一粒に適度にお酢が回り、たいへん美味しい酢飯ができる。

前菜は頂き物の琵琶湖名産「鮒寿司」それにイザザと豆の佃煮と、ビワマスの昆布巻き。昨夜作った畑のニラとシュンギクのナムル。そして放牧豚とゴボウ、ダイコン、ニンジンの粕汁。薬味は畑の九条ネギと自家製の陳皮。鮒寿司は初めてというお二人に高知の地酒「美丈夫」を添える。どちらも大変喜んでもらえた。

口直しに粕汁を出し、酢飯が冷めてきたところでスジカツオの中骨を取り、皮を引いて、まずは刺身。そして握り。ご両親は「え〜、ホントにお寿司も握れるの???」と驚いている(笑)。が、前にも書いたが握り寿司は案外簡単にできるものである。

炊きたての米から酢飯をきちんと作ると大変おいしい。適度な粘りがあるのでふんわり握っても崩れない。ネタともよくまとまり、口の中でほどける感がいい。スーパーの出来合い寿司や回転寿司との最も大きな違いは、まずもってこの酢飯なのだ・・・ということが実感される。

そして、ネタはサクや半身を買って(あるいは自分で丸魚をさばいて)柳包丁で切りたてを乗せるとまた抜群に旨くなる。酢飯はまだかすかに温かいくらいが、いちばん寿司飯としては美味しい。そこに、できれば本わさびと、柳刃で切りたてのネタで握る。

すると、あの自動握り機のシャリ、そして真空パックのビニール袋から取り出してそれにただ乗っけるだけというバイト君でもできる回転寿司は、日本文化の破壊なのではないか・・・とさえ思えてくる。

本物の木(サワラかスギ 材がいい)のすし桶かおひつ、そしてよく切れる柳刃包丁は、いちど買えば一生モノですぞ。

食後は五色台をドライブ。

今日はオープンカーが多かった。コペンも見た。

懐かしかった・・・。あの群馬時代のグリーン・コペンはどうしているかな?


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