いまスーパー「K」にはスジカツオとサワラが、刺身用の半身でよく並んでいる。スジカツオはたいへんやわらかい身なので切れる柳刃でも身割れしてしまうほどだ。しかし脂はよくのっており、美味い・・・。そして寿司にするならついでに・・・とまた買ってしまった岩手産のイクラ。もはやこの美味しさはヤメられない。実は有明海産の初摘み海苔を頂いてしまったこともあるのだ。
この、酢飯・魚卵・海苔・ワサビの四つどもえの組み合わせが、いや醤油を入れれば5つだが・・・絶句するほどの美味しさなのだ。イクラの軍艦巻きなど回転寿司で廉価で食べれる時代だが、まったく次元がちがう。ちゃんとした素材と握り(もちろん杉のすし桶も)だと寿司はこれほどに旨くなるという驚き。
僕は回転寿司を食べると喉の辺りが必ず痛くなる。そしてスーパーのパック寿司はシャリが冷えている時点でダメ。前にも書いたけどあの2つはは和食文化の破壊行為じゃないか。
ところが、スジカツオにもイクラにも、これに白ワインがてんで合わない。あれほど生牡蠣に合っていたミュゼドゥヴァン善光寺竜眼が・・・。「寿司屋で気取って白ワインを飲んでいる輩がいるが、生臭くないのだろうか?」と『美味しんぼ』の雁屋哲が書いていたけど本当だ。寿司には日本酒、これ一択!
ワサビがここまで減った。あと一回、寿司ができるかな?
ハマチのスープでうどんをやってみる。前回「稲庭うどん」を使ったときは丸元淑生が激賞するほどのものではないと感じたが・・・。しかし、今回はなかなか良い出汁が取れたので。
すでに冷蔵庫で半煮こごりになっているスープを溶かし、昆布を入れたままで炊いていく。味付けは塩と酒だけ。
北海道産小麦と日清のカメリアを混ぜて一人分だけ打つ。1〜2時間も寝かせればOK。
ここで「小野式製麺機」登場。
うどん玉さえできてしまえば、これであっという間に麺ができる。
すぐに茹でる。
いちど洗って締めてから、湯で温める。
梅干しと白ネギ。
今回は唸ってしまうほど美味であった。やはり、丸元淑生の書いていた通りだった。しかし、丸元はどうやってこのような知識を得たのだろうか? 海外の料理本には精通していたようだが、和食は? 魯山人から影響を受けていたような雰囲気も感じられるが・・・。
しかし即席手打ちうどん、かなりうまいんですけど(笑)。小さい声でいうけど「そのへんの讃岐うどんよりずっと」w。
スダチがあるのを忘れていた。合う合う!
今年の年越し蕎麦は、手打ちで小野式製麺機でやってみようかな?