サメ軟骨、せんだいメディアテーク、中華そば 嘉一


昨夜は前回の仙台一人飲みで行った丸昌に行ってみたのだが、混んでいる上に注文したものが待たされてイライラさせられた。隣の客は中国人、そして焼き場担当と中で働くの女性の一人も中国系で、客と会話したりしている。お目当の煮込みも豚足も売り切れとのことで、早めに切り上げた。が、一つだけ印象的なつまみに出会った。写真の「サメ軟骨の梅肉和え」である。

こりこりとした食感が面白く、辛口の日本酒が何杯でも飲めそうな美味だった。隣のスペインバルにも寄らず、立ち食いそばで〆てホテルに帰り、写真の整理やブログ書きの続きをする。

翌朝はいったん仙台駅に荷物を預け、空身で街を歩きながら「せんだいメディアテーク」を目指す。2000年に竣工された世界的にも有名な伊東豊雄の代表作である。私は群馬の山暮らし時代の取材旅の途上でこの内部に入ったことがある。

最近見たのは一昨年の5月、隈研吾建築見学旅の途上、このときは新緑に映える外観のみ。私は自然派だからコンクリート打ちっ放しやガラス建築には批判的なんだけど、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を見て伊東豊雄を再認識したので、もう一度内部を見てみたい。

この建築は鉄のチューブで作られた柱で支えられている。それもそれぞれは不定形なスパイラルになっており、その中央にエレベーターや設備系統、階段、屋上からの採光や通風など縦方向のコアとして機能している。

階段からチューブ柱の下を覗き見る。やはり、少女的「かわゆい」感がある。また、この柱が街路樹のケヤキと相似形に呼応しているようで面白かった。しかし、やはりガラスと鉄の冷たさは否めない。

中に市立図書館があるので郷土資料で仙台の自然史を調べてみた。やはり仙台秀明のある丘陵地一帯は昔は昆虫の宝庫であったようだ。ヒメギフチョウなども多産したらしい。

ランチは歩いてすぐの「中華そば 嘉一」へ。結構な行列だったので迷ったが並ぶことに。鶏だけで作るスープの中華そばが評判の店、食べログの仙台ラーメンランキングではだんとつ1位の店。ネギ増しにした。

あっさりだけど魔的なスープ。はまんどにも似ているが、チャーシューまで親鳥だ。そして麺も独特。店主が湯に放り込む直前まで手もみしているのが印象的だった。

駅までの道をアーケードを中心に歩いて帰る。やはり、自然感とは乖離した印象。街路樹や公園の緑と、ガラス・金属・コンクリートを対置させることでお互いを際立たせる・・・という悲しいデザイン手法に、仙台の街は飲み込まれてしまっている。

街から逃れるように遠刈田温泉行きのバスに乗る。蔵王の山麓を目指す・・・。

(続く)。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください