ヤリイカの煮付け、納豆汁、開高健の歳を・・・


たまに見かけるこのサイズのヤリイカ。丸元淑生の『家庭の魚料理』には子持ちヤリイカの料理法がのっているけど、まだ子持ちには早い。値札には愛媛県産とある。どのへんで採れるのだろう?

いつもならアンチョビとニンニクでアヒージョにするのだが、昨日がアブラーだったので(笑)、今日はあっさりと煮付けに。

イカの煮付けはネットで検索するとみんな甘辛に砂糖を使うけど、私は丸元式なので酒と醤油だけ。ただし酒も醤油も本物のいいやつ。

内臓と墨袋だけとって目玉はそのまま煮てみた。汁は煮詰めてからかける。

白いご飯に合いますな〜。

そして今日は納豆汁なのだ。といっても叩いてだし汁でさっと煮るだけ、簡単。中に卵を落として半熟に固めてある♬ ネギはシャリシャリ感を残しておく。茨城の水戸で生まれた僕にとって納豆はソウルフードなんだわ。

春になったら「子持ち」を見つけて食べたい♬ しかし、スルメイカの不漁には困った。。。

そういえば「イカの塩辛」はそうとう長い間食べてない。肝臓は様々な汚染の可能性が高いからね。でもタラコや明太子は我慢しきれずときどき買っては食べている。鮭もソウルフードなんだけど美味しいのにはなかなか出会わない。養殖魚はあぶらの香りが嫌なので食べないのだ。

結局、元の環境を良くしないと漁獲高は減るばかり。そのうちスーパーの棚は養殖魚だらけになってしまう(すでに半数は養殖魚?)。またマイクロプラスチックの問題もある。「日本近海のマイクロプラスチック密度は一桁多く、日本の周りはマイクロプラスチックのホットスポットになっている」という話もあるくらいだ。

大量のゴミと焼却炉、これも日本の国土の汚染源だ。また「日本は世界第3位の農薬使用大国。耕地1ヘクタール当たりの農薬使用量はアメリカの2倍、ヨーロッパ諸国の3~10倍」と聞くと暗澹たる気持ちになる。

除草剤の使用も含めて自分たちのライフスタイルを見直す必要がある。僕は茶葉を買うときは慎重に選んでいるが(というのもアミノ酸を添加しているような味のお茶っ葉があるのだ)、そもそも茶の栽培にはネオニコ農薬が大量に使われており、ヨーロッパでは日本の茶葉を輸入禁止にしている国もあるくらいなのである。

ところで話は全然変わるが・・・作家の故・開高健が亡くなったのは58歳で、ハッと気づいたら僕はもうその年齢を超えているのだった。大学時代まではよく読んでいた開高は社会人になってほとんど読まなくなり、かわりに丸山健二は今でも愛読しているが、その『真文学の夜明け』を読むと・・・

はたして開高健はホンモノだったのか? と疑問に思わざるを得ない。佐治敬三との友情物語は興味深く読めたものの、引っ越しを繰り返すたびに削ぎ落とされていった私の本棚に開高は、中学生のときに買った文庫本『フィッシュオン』しか残されていない。


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