刺身の立ち食い、ヤリイカのブレイズ、レンティル・サラダ


昼前に春日水神市場に買い物に行ったのだが、野菜に目移りして目的のナッツを買い忘れてしまい、三越の地下のTOMIZ/トミーズ(富澤商店)に行く。ついでに会期中の北海道物産展に行ってみたがお菓子や弁当などが多くて買うべきものが見当たらない。本紅やトキ鮭の半身とか身欠きニシンなどがあればいいのだが・・・。

同じ階のキッチン用品売り場でカリタのコーナーを見つけてコーヒーサーバーを買い(先日の断捨離で蓋が割れたものを捨てたばかりだった)、12月まで使える喫茶・飲食券があったのでカフェでコーヒーを飲む。こんな時間に三越の地下でお茶しているのはご婦人のグループか老夫婦だけだ。本も手帳も忘れてきたので、彼らの話をぼんやりと聴きながらコーヒーをゆっくり味わうのだった。

すると空腹もおさまり、アトリエに戻ってのんびり料理をする余裕が生まれた。いつもなら買い物ついでになにか美味しいものを・・・と外食してしまうところだ(カフェでも甘味などを注文していたかも?)が、もはやその性癖はない。

最後に取りこぼしの買い物を近所の「きむら」でする。猫たちにと香川産イワシ(調理済み/「煮付けに」というシールあり)を買ったらすごく鮮度がいいのでキッチンで刺身2尾分を立ち食いした(笑)。

そして愛媛産のヤリイカを見つけた。

「小型の子持ちやりいかは、きわめてかんたんな処理で、まったく手間がかからずにおいしく料理できる。そして何日か保つので助かる」「子持ちでなくても小型のやりいかは、これと同じ調理法でおいしく食べれるので鮮度のよいものが安ければ買うべきだ」

と丸元淑生『からだにやさしい料理ブック 家庭の魚料理』にある。まさにそのものの姿で2パック残っていた。夕刻に来たらこのヤリイカには出会えなかっただろう。

本とまったく同じ手法で料理してみる。ヤリイカ洗っては耳の付け根で胴を二つに切り分け、頭のほうは甲を取ってそのまま、下側は頭と足の部分をとって内部を洗う。頭と足はワタと墨袋だけをとればいい。すると、ゴミはほんのわずかしか出ない(右側のザルの中だけ)。小型のやりいかは目の部分も違和感なく食べれるのだ。

調味料はアンチョビだけだ。余分な油を吸い取って鍋の中へいっしょに入れる。

日本のオリーブ油はその8割が偽物・・・というハナシを聞くが、今回KALDYで「オッギュ」という銘柄を買ってみた。シチリア島に果樹園があり熱処理なしの抽出をしているという(ちょいお高い)。それを回しかけ、蓋をして弱火にかける。

少し加熱したところでアンチョビを潰して混ぜる。

加熱が過ぎないところで火を止め「小型の子持ちやりいかのブレイズ・イタリア風」のできあがり。味見するとめちゃくちゃ美味しい! 野田琺瑯の容器に入れておき、冷めたら蓋をして冷蔵庫に入れておく。

これは子持ちじゃないのだが、子持ちだったらどれほど美味しく充実した一品になるだろうか。先の本では日本酒と醤油を使った蒸し煮もメニューに載っている。どちらも僕が持っているビタのフライパン鍋が使われている。

イカは「コウイカ/アオリイカ」→「スルメイカ」→「ヤリイカ」の順に下ごしらえが簡単になる。栄養面だけでなく調理の簡単さを追求しているとことも丸元レシピの大きな特徴なのである。

で、今日の料理の本命はこちら、『ヘルシーキッキング 秋夏篇』にある「レンティル・サラダ』である。煮た豆にオイルとお酢を使うのがいつものパターンだが、このレシピは香辛料とヨーグルト(プレーン)、そして塩も使われる。野菜もタマネギ(今回は紫タマネギ)の他に赤ピーマンとニンジンのサイコロ切り(いずれもさっと茹でる)が入る。

スパイスはローリエ(豆に入れて煮る)、クミンとターメリック、ブラックペッパー。クミンはから炒りしてつぶしておく。

スパイスにヨーグルトとレモン汁、酢、塩を混ぜる。

レンティルは水に戻さなくてもすぐに調理に入れる便利な豆だが、煮る時間は半生では絶対ダメで煮過ぎても味が抜けてサラダにならない。お湯をきって冷めたところで全部を合わせて混ぜる。

結局、今日の1食目は3:30という時間帯になった。昨日の残りの野菜とビーツのスープを冷えたままいただいた。ご飯は数日前の冷やご飯にロールドオートをまぜたおかゆ。豆サラダは予想以上に美味しく、食べているうちに身体が洗われ健康を取り戻していくかのような感じがした。これだけ栄養的に充実していると、もう夜は食欲が湧かず、今日はこの一食だけで済んだ。

ちなみに丸元淑生のいう、「家庭料理において、食卓に出ていなくてはならないもののうち、多くの家庭で欠落しがちなもののチェックリスト」は以下のものである。

1)豆が出ているか?
2)緑色の野菜が欲するだけ食べられる量が出ているか?
3)生ものが出ているか?
4)根の野菜が出ているか?

そして1回の食事の条件を食品の構成で考えると、

1)穀類と豆類で主たるカロリーを摂る
2)野菜と果物で、そのつぎに多くのカロリーをとる
3)魚、肉、乳製品からは野菜+果物よりも少ないカロリーをとる

というものが理想だそうである(『ヘルシークッキング 春冬篇』より)。

ピチットの再利用のうまい方法を思いついた。洗ったのちキッチンペーパーに重ねてはさんでおき、冷蔵庫の中に広げたまま入れておくのである。スペースをとるので大型は難しいが、小型のロールならこれで数日で乾く。ただし多めに水を吸い取ったピチットの再生は難しいだろう(ジェルがかたよってしまう)。

今朝はいつも通り明るくなる前に目が覚めたのだが、さすがに前日の睡眠不足を取り戻そうとしたのか、午前中はリクライニングチェアで1時間ほど眠りこけた。でもすぐにいつもの時間体制に回復するのだから、やはりファスティング体質はたいしたものだ。


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