アケビのお土産


「じょうこカフェ」は小林さんが島に畑を借りたときに作った小屋をベースにしたカフェで、「ドリマの上」の宿泊者はここまで歩いて朝食を食べることになっている。周囲を緑の緩斜面に囲まれた秘密基地のような佇まいで、蔀戸越しに見る海の景色は最高のご馳走である。

集落から男木島灯台に向かう道すがらに小さな木の看板が出ているのみだが、口コミやSNSで知れ渡り、今では海外からも人がやってくる。小屋の前が畑なので、そこから採れたての野菜や果物やハーブなどが、朝食にふんだんに使われるわけである。

まず最初に出るのが、豆乳やはったい粉、きな粉、すりごまをベースに、果樹やそのジャムを混ぜた、ちょっと甘いドロっとした飲料。

そしてパン載ったメインのプレート。生野菜と果物がふんだんに。

食後はコーヒーかハーブティーが選べる。ここのハーブはみな香り高い。今日は積みたてのレモングラス。

茹で落花生も出てくる。これも下の畑の新物。

食後は畑でキクイモ掘りを見て、ハーブ摘みをさせてもらう。

この季節、男木島にはアケビが豊産する。そのアケビ取りも体験させてもらう。

中身も甘くて美味しいが、皮にはブルーベリーの20倍というアントシアニンが含まれているという。老化を防止するという抗酸化物質である。切って味噌炒めにするか、肉詰めなどにして食べる。苦味があるが火を通すと和らいでくる。

ドリマの上に戻って、皆は帰りの船の時間までアート散策。私は海を見ながらギターを実行することにした。瀬戸内の海は穏やかで、色も淡いブルーで優しくて、ガットギターによるボサノバがピッタリ合う!

1時間ほど演奏を堪能して、帰り支度にお土産のアケビを包む。その前にちょっとスケッチ。小林さんは次のお客の昼食の支度に忙しい。アケビの肉詰め煮と糠漬けを置いていってくれたのでそれで玄米を軽く食べさせてもらった。

早めに出て、まだ見ていなかった「男木島図書館」に寄ってみたが、留守でお客さんもいなかったので、港へ。

ジャウメの建物の中で1時間ほど仕事。3時のフェリーで帰る。2日間、よく晴れた。サメとハモが活かされてよかったし、アケビやレモングラスやキクイモのお土産が嬉しかった。

アケビの肉詰めの煮物がとても美味しかったので、私もさっそくやってみようと思う。


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